うちの亭主は辛いものが大の苦手だ(正確には、「だった」)。でも私は辛いもの大好きなので、亭主を何とかして辛いものに慣らそうとがんばってきた。本書に載っているコチュジャンは簡単に作れる、ちょっと甘めのコチュジャンだ。これを使ってナムルを作ったらば、なんと、あれほど辛いもの嫌いだった亭主が一度で大ファンになった。今では、「辛くないと食べた気がしない。唐辛子類を食卓においといて」なんてのたまうようになったのだから、大した進歩である。それからというもの、私は辛いもの作りに日々邁進している次第である。
本書で紹介されているコチュジャンは応用範囲が広いので、韓国料理のレパートリーが広がるが、これで鍋を作ってみたらちょっと甘すぎて、私好みではなかった。鍋にはもう少し甘さを控えたコチュジャンや別のものを使った方がよいかもしれない(これはあくまで私の嗜好)。うちではサラダのドレッシング代わりにコチュジャンベースのたれが大活躍している。野菜を残しがちだった子供も、「これがあればいくらでも食べられる」と野菜をもりもり食べるようになった。コチュジャンさまさまである。
本書ではコチュジャンをベースにしたたれが3種類と、牛骨スープ、しょうゆだれが紹介されている。いずれも作り方は簡単で、本当にこれさえあれば大した手間をかけなくても、韓国の家庭料理がおいしく作れる。うちでは鍋は不評だったが、他はどれを作っても家族に大好評だ。ただ、しょうゆだれは分量どおりに作ると2リットルもできてしまい、保存期間は1カ月なので多少無駄が出るかもしれない。半分の量で作ることをお勧めする(お友達に分けてあげるなら別)。