「結婚したことを後悔しているわけじゃない。ただ、淋しかっただけ――」
完璧に家事をこなす妻を裏切り、若い奈美と浮気する木島。妻が化粧をするのを最期まで許さなかった原田。婚約寸前の彼女がいるのに社内で二股かけた洪一。仕事のために取引先の年上女性に近づく孝次。若い妻を信用できずにメール恋愛を仕掛ける田崎etc.
寂しがって生きている女と、悔しがって生きている男。
それでも恋をせずにいられない男と女のほろ苦い人生をしっとりと描く恋愛小説9篇。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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5つ星のうち 5.0
ストーリー+オチ=唯川恵,
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レビュー対象商品: ため息の時間 (新潮文庫) (文庫)
ほんと最近の唯川恵はおもしろい!!短編だからこそできる、オチの鋭さ!! 今回の作品はすべて男の目線でかかれていて、「どこにでも、自分が注目を浴びていないと話ができない女はいる」、「助けられたことが、特別な出会いだと思い込む女」。読んでいて、ひやひやっとするようなセリフがいたるところに…どうしてこんなにさらっと、男女の核心をつけるんだ!!? あんなに作品の中で、男女のいやらしい部分をこれでもかというほど露呈させておいて、それでも恋愛小説と言い切る、唯川恵。全く、あっぱれ。 読書の醍醐味を教えてくれる一冊
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
恋愛と結婚,
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レビュー対象商品: ため息の時間 (新潮文庫) (文庫)
大学を卒業してから、自分ではなく周りから「結婚」という事を意識されはじめ、ついこの前までは「結婚しないと!」と病気のように思っていた。 でも、好きな人もいないのに、結婚はダメじゃない?って気付いてから つき物が落ちたように毎日が楽しくなった。 この「ため息の時間」はそんな私の気持ちを後押しするかのように恋愛と結婚
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
翻弄される男たちを描く おしゃれな短編集,
By 掬水 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ため息の時間 (新潮文庫) (文庫)
雰囲気もモチーフも全くことなる9編が収められた短編集です。共通点は大人の男性が主人公ということです。それぞれの作品が、恋人、妻、浮気相手、父親などとの関係を軸に多彩な物語の世界を見せてくれます。9編とも洒落た「落ち」が用意されていてそれなりに面白いのですが、特に、リストラされた男性を主人公とする『終の季節』が心に残りました。解説の北上次郎氏も同じ感想のようですが、寂寥感に立ちすくむ人間同士の出会いが、いい味で描かれています。甘いと言えば甘いかも知れませんが、そういうことでもあるならば、先の見えない人生も生きていけるというものです。 ブラックユーモアとしては『濡れ羽色』が面白かったです。結末は明記されていないのですが容易に想像でき、「なるほどそういう伏線だったのか」と感心しました。 身勝手な男、翻弄される男、さまざまな局面の男を描いていますが、身につまされる部分もありました。この作家は初めて読んだのですが、色々な男女をよく見ているのだと思いました。
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