ヴァイオリン職人×ヴァイオリニスト
天才と謳われるほどの職人。心が強く、深く、熱い。攻・ダニエリ
可憐でやわらかい優しさと繊細な心の奥深くに、強靭さと情熱を持つ受・天嶺
兄・高嶺と組んで人気を博しているクラシックデュオ。
常に兄の意志一つで決められてきた人生。そんな人生に違和感と戸惑いを感じつつも、
天嶺は兄の歪んだ愛情の元から抜け出そうとはしなかった。
師に勧められ、兄を無理やり説得し、コンクールに出場した天嶺。
その地、ヴェネツィアの小さな橋の上で、ひとりのイタリア人・ダニエリと出会う。
一次予選敗退で自暴自棄だった。もうどうなってもいい。
誰とも肌を重ねた経験がなかった天嶺が、出会ったばかりの男と一夜を共に。
あれから一ヶ月。真新しいヴァイオリン片手に、再び天嶺の前に現れたダニエリ。
天嶺の心にピリリと駆け巡る衝撃。運命の歯車がガチッと噛み合った瞬間。
そこからはあっという間です。
ダニエリの大きな愛に包まれて伸びやかに天に舞い出した天嶺。
そしてもう一つ。傷付き、心を病んでしまった兄・高嶺と彼に仕える穂高の話。
幼い頃から天才と讃えられてきた高嶺の心を巣食う闇。
こちらの話は切ない。高嶺の孤独が胸に突き刺さりました。