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ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)
 
 

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫) [文庫]

内田 樹
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ためらい逡巡する思考の深みへ

『おじさん的思考』『寝ながら学べる構造主義』がベストセラーとなった思想界の「正しいおじさん」の原点。ためらい逡巡する精神にこそ意味がある。内田思想の中核をなす最重要本がついに文庫化。

内容(「BOOK」データベースより)

アメリカという病、戦後責任、愛国心、有事法制をどう考えるか。性の問題、フェミニズムや「男らしさ」という呪縛をどのように克服するか。激動の時代、私たちは何に賭け金をおくことができるのだろうか―。ためらい、逡巡するという叡智―原理主義や二元論と決別する「正しい」日本のおじさんの道を提案する。内田樹の原点が大幅加筆でついに文庫化。

登録情報

  • 文庫: 372ページ
  • 出版社: 角川書店 (2003/08)
  • ISBN-10: 4043707010
  • ISBN-13: 978-4043707010
  • 発売日: 2003/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
47 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By KMM
形式:単行本
あのひとの言っていることは、確かに論理的には正しいことだけれども、なんかちょっと違うんだよね、でも、そのなにかをうまく説明できなくて、いらだってしまうことがけっこうある。そんなふうにかんたんにいえる問題じゃないだろうと。たとえば、アメリカの「正義」、従軍慰安婦問題のこと、教科書問題のことなどいろいろ。これらのテーマを取り上げ、その違和感の在りかの個人的見解をためらいがちに述べたエッセイ集です。この本は、確固たる正義のことばを求めている人、白黒をはっきりさせなければ気がすまない人などには、向かないかもしれません。わからないことがらを、安易に著名人の言説に寄りかかってわかったふりをしないで、わからないといえるひと。わからないながら自分のあたまで考えよう!とするひと向きの本だと思います。
「倫理学」とタイトルだけで、引いてしまうひともいるかもしてませんが、その語り口は平明で、けっこう笑わせてもくれます。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
もうすでに沢山のレヴューがありますが、あえていまさら屋上屋を重ねる愚を犯します。
本書での著者のスタンスは大変明快で「自分を絶対的と信じる立場からの批判は、うさんくさいぞ」ということになります。その観点から戦争論(戦後責任論争での高橋哲哉やソンタグ)、フェミニズム(上野千鶴子ほか)、ラカニスト(あえてこう言いますが、藤田博史など)が批判されてます。また近年の思想系の批評が、<他者>という基準(ではないのですが…)を持ち出して、それをいわば金科玉条として、他の立場を批判するというシェーマを有すること、それがレヴィナスの倫理学、特に<顔>という概念ならざる概念から派生したものであることを強く憂いています。著者いわく、レヴィナスの<顔>は、単に私(自我)を審問するだけではなく、欲望させ、殺意を抱かせるような、きわめてエロス的なものであると。したがってレヴィナスは、他者の<顔>に対しては、神を前にした時のように頭を垂れてそれに従うか、寡婦や孤児を遇するかのように歓待し、愛さねばならないと述べていると指摘しています。
じゃあ著者の立場は?というと、加藤典洋‐大岡昇平(戦争における個人の物語を描くこと)、フェルマン(女という物語を聴き、語ること)、カミュ(レジスタンスのモラルから戦後の「ためらいの倫理」への移行)といった立場、いわば文学的な、ナラティブな立場にシンパシーを示しています。これはこれで、説得力があります。
デリダも再三、「脱構築はニヒリズムではないし、ネガティブなものではない。むしろ肯定的なaffirmativeものだ」と言っていましたが、内田は<物語>の肯定性を称揚していると思われます。
いい本です。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:文庫
著者の講演を某所で聞く機会があったので、試しに手に取ってみたのがこの本。著者にとっては最初の単著であるらしい。基本的には評論集であるが、やや長い論文も挿入されていて、思ったより読みでがあった。

「私は知らない」ということを出発点にしていかに語るか。著者の発想や評論や批判は、ここから始まっている。俎上に載せられるのは、日本人に限って固有名詞を挙げれば高橋哲哉であり、上野千鶴子であり、果てには宮台真司やら岡真理やら…といった面々であるが、著者の評論にはそういう意味で筋が一本通っている。当人はともかく、これを読んで怒り出すような人は、少し自分を振り返ったほうがいいかも知れない。

本書のタイトルともなっている論文は最後に掲載されているが、著者が差し向かっている「息苦しい思想や言説」からのブレイクスルーを模索するものとして読むことができるだろう。ここから先は自分の頭で、もそもそと考えていきたい。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
戦争責任やフェミニズムなど、現在の日本人に関する思想的な議論をあざやかに整理し、問題の本質を教示した本
哲学者であり倫理学者であるエマニュアル・レヴィナスの研究家(いろいろやってる人だけどとりあえずこういう肩書にしておく)、内田樹氏の最初の単行本(現在はいっぱい本出... 続きを読む
投稿日: 26日前 投稿者: しろしろ
思想・哲学書の初心者向け
内田樹のデビュー作です。内田節全開です。しかし他の小難しい哲学書などに慣れた人には物足りないかもしれません、面白いですが。
投稿日: 1か月前 投稿者: masasa
この頃のたつる君はまともだったけど・・・・
本を読めばわかると思いますが、これは内田樹がまだ、メディア的には無名だった頃に
書いていた評論や雑文を集めたものです。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: eternalwind
内田樹の原点
今売れてる“思想家”(神戸女学院教授を退任。道場主というのもどうかと思うので、とりあえず)内田樹の初の単独著作の文庫本化。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: flyhigh21
ためらいの倫理学を発展させてください
 内田先生のデビュー作にして、その後のエッセイのプロトタイプ。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: サト
内田パターンの原型
基本的に、内田先生の本は面白いのだけど。

これは、かなり売れっ子になる前の本みたいです。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ahum
ためらいなく語られるためらいの倫理学
 今をときめく評論家・エッセイスト内田樹の、記念すべきデビュー作である。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/13 投稿者: Tod
人を呪わば穴二つ
この本で内田氏は「現実の矛盾やねじれを受け入れ、なるべく白黒をはっきりさせず、ためらうべきだ」と主張します。つまり、政治的な思考を批判して哲学的な思考を称賛すると... 続きを読む
投稿日: 2009/10/8 投稿者: 屈折する星くずと木星から来た羊の群
内田樹はスゴイぞ。
一読して「ヒデぇな、コリャ」とちょっとがっかり。この人の書くものは読みやすく、読む人を惹きつける力はある。おもしろい。前々からそう思っていたから、読んでみたのだけ... 続きを読む
投稿日: 2007/12/20 投稿者: Jador
キレがいいというより、見かけだけ重そうな感じ
内田の本はこれで2冊目だけど、正直言って今回はダメ。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/8 投稿者: 一読必殺仮面
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