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ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書)
 
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ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書) [単行本(ソフトカバー)]

岩田 健太郎
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

延命治療をすべきか否か、人工妊娠中絶は正しいか正しくないか……イエスかノーかの二者択一をせまる命題は、医療の現場にはそぐわない。
我々のとるべき態度とは、白か黒かの二元論から離れ、ためらいの口調で静かに対象と向き合うことではないか。
3.11被災地における体験を縦糸に、命の価値をめぐる考察を横糸に、数々の修羅場をくぐりぬけてきた感染症医がその経験知をもとに贈る、
患者も含め医療にかかわるすべての人に読んでもらいたいリアルな医療倫理の手引き。


知性によっては正否の決断が下せないときに、
なお決断を下しうる知性とはどのようなものか?
──帯文・内田樹──

内容(「BOOK」データベースより)

延命治療をすべきか否か、人工妊娠中絶は正しいか正しくないか…イエスかノーかの二者択一をせまる命題は、医療の現場にはそぐわない。我々のとるべき態度とは、白い黒かの二元論から離れ、ためらいの口調で静かに対象と向き合うことではないか。3.11被災地における体験を縦糸に、命の価値をめぐる考察を黄糸に、数々の修羅場をくぐりぬけてきた感染症医がその経験知をもとに贈る、患者も含め医療にかかわるすべての人に読んでもらいたいリアルな医療倫理の手引き。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 216ページ
  • 出版社: 技術評論社 (2011/9/23)
  • ISBN-10: 4774148377
  • ISBN-13: 978-4774148373
  • 発売日: 2011/9/23
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本(ソフトカバー)
東日本大震災での著者の診療体験について多く語られていて、それが医療者としては非常に納得できます。診療についての著者の真摯で謙虚な姿勢に、誠に頭が下がる思いで、素晴らしいです。
その部分については良著で、買って損はない一冊と思います。

ここから倫理学を学びたい、という意味では、残念ながらまったくお勧めできません。この点に関して著者の主張を私なりに要約すると、『ある道徳的な言説について、それが善であるかないかを、真偽の形では判断できない以上、すべての道徳的言説は”好き嫌いの感情の表明”であり、”他者の態度へ働きかけることを目的として”おり、そうである言説をあたかも真理のように声高に叫ぶべきではない』というものです。(一種の、倫理における「情動説」です)。その説自体は一理も二理もあるのですが、著者自体は情動説的に世の中の道徳言説を批判するのに、ご自身が何かを批判する段になると、主張するところの「ためらい」が一切無くなってしまって、『そういう原理主義的主張は良くない!』ということをかなり”感情的”に主張したりします。診療体験について書いている部分の謙虚さ、ためらいが全て消失してしまっており、『ホントに同じ人が書いているのか?』と疑うぐらいです。

このような矛盾は随所に見られ、ある所では自説への反論に対して『極端な例外は例外として認めるべきではないのか』と言ったかと思えば、他の場所では、自説を強化するために、ポパーを引いて『反証例は一例あれば十分な反証』と言ったりします。

ですので、鯨漁は許されるか、や、人工妊娠中絶はどうか?といった点についての主張は誠に脆くて、功利主義的立場からもカント主義的立場からも権利論的立場からも共同体主義的立場からも簡単に反論されてしまいそうです。”倫理”という点からは、なかなか評価出来ません。

一例を挙げると、著者は『ボクシングを、健康に対してリスクが高いので反対するというのなら、モータースポーツだってマラソンだって健康に対するリスクはかなりあるので反対しなければならないはず、それはおかしい』と主張するのですが・・・なぜボクシングが反対され、モータースポーツが反対されにくいのかを掘り下げていません。倫理学的立場から考えると、ボクシングが他のスポーツと違うのは『ボクシングは、相手の身体や脳にダメージを与えて打ち倒すことが勝敗の核心的なルールである以上、他者への危害と不可分になっているところが他のスポーツと違う』となり、また、『お互い危害を加えあうことに同意しているのならば許される』とするとリバタリアン的過激主張も認めざるを得なくなる、からだろうと思います。つまり、倫理学者の方たちから見れば、あまりに稚拙な論が繰り出されている、と、言えるのではないでしょうか?

医療者としての部分を読むと誠に素晴らしく、大変お勧めの本です。しかし、倫理学として読むと、とてもお勧めできません。ですので、平均して☆3にしました。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
岩田健太郎さんは軽妙・洒脱を信条として文章を書こうと努力されている
ようですが、本人の努力が実を結んだところを見たことがないですね。

外国の感染症の権威の本を監修したりする場合は、その権威に乗っかっている
だけですから見苦しさが全面に出てきませんが、御自分の本を御自分の言葉で
書かれる場合は努力してるんだろうな〜と感じさせながらも言葉の無駄遣いが
あからさまで、内容も全く伴わない空虚な作品となってしまっており残念です。

これでは紙になるために死んだ木がかわいそうなので、
刷った分、岩田さんは植林したほうがいいんじゃないでしょうかね。倫理的に。
もっと言えば紙なんかに刷らないでブログなりツイッターなりのデータとして
書き散らしていれば良かったのに…と残念になります。

まぁここまで言ってしまって内容も何も無いんじゃないかという気はしますが、
無い内容を懸命に探ってみると、

なんだこりゃ、単なる価値相対主義の雑文集じゃないかよ

で終わってしまいます。

あんな意見もあるね、こんな考え方もあるね、どれが正しいでなくみんながみんな大切だね!

という80年代に流行ったお粗末な論考をさももっともらしく焼きなおしただけです。
そんな、いい子ちゃんぶった小学生の学級民主主義程度の内容を書き下ろして得意がっているなんて、
寒くて寒くて涙が出てしまいますよ…。

確かにね、医療に関する倫理というものは黒白の判断を明確に下せるものではありませんが、
論理的な価値判断を最初から放棄したものに「医療倫理」のタイトルを冠するのは
大テーマに悩んできた先人達に大変失礼だと思いますけどね?

価値判断ができない人は大学で教え導く仕事はできませんね♪

以上を勘案し、☆一つをつけるのも惜しいですが、しょうがないので☆一つ。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
一晩で一気に読んでしまいました。
医学はサイエンスであり、理系出身者はどうしても物事を理詰めで考え、○か×の答を出そうとしてしまいがちです。
でも、それではダメな場合があるんですよね。「ためらえる」って大切だなぁ。
医療倫理っていうとなんだか小難しい形而上的な理論本のように考えられるかもしれませんが、この本は専門分野には関係なく、日常の診療時の考え方のヒントがいくつも散りばめられている気がしました。
大学で専門分野のトップを務めながら、これだけ読みやすい、分かりやすい、なのに哲学的にさえ感じられる文章(内田樹さんの影響か?)を執筆された先生の余裕を心から敬服しています。これからもいろいろ教えて下さい、ありがとうございました。
僕は1960年代生まれなので、ビートルズの音楽をリアルタイムで楽しめなかったことは今も残念なんですが、自分と同時代に生きている心から尊敬できる人たちの素晴らしいワークス(この本ももちろん入ります!)をリアルに味わえることは、いわば人生の究極の愉しみです。
生きててよかった〜
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