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たのしい不便―大量消費社会を超える
 
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たのしい不便―大量消費社会を超える [単行本(ソフトカバー)]

福岡 賢正
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

買って使って捨てるだけ。そんな暮らしにはウンザリ。毎日新聞記者が試みた、消費中毒からの離脱を目指す人体実験。大反響を呼んだ毎日新聞(西部版)連載企画を完全収録。

内容(「MARC」データベースより)

電車や車を使わず自転車で通勤する、自動販売機で物を買わない、外食をしないなど、一人の新聞記者による実験の記録。消費中毒からの離脱のノウハウを確立する試み。『毎日新聞』西部本社版連載をまとめる。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 319ページ
  • 出版社: 南方新社; 1版 (2000/6/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4931376371
  • ISBN-13: 978-4931376373
  • 発売日: 2000/6/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By dream4ever VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
たのしい不便 福岡賢正 南方新社 2000

もっと早く読めば良かった1冊。
福岡さんの本はいつも感動するというか、非常に勉強になり教えられる。
最初は「国が川を壊す理由ー誰のための川辺川ダムか」、その次が「隠された風景―死の現場を歩く」でした。
前著はタイトル通り、川辺川ダム問題を正面から扱っていて素晴らしい本です。隠された風景はまさに一般の人が目に触れない「死」の問題を多角的に扱っていて、自分は差別問題が未だにある食肉センターに関する項目に非常に興味を覚えました。
そして、今回読んだこの本ですが。本当にもっと早く読むべきでした。
でも今(2009年)に読んでもまったく色あせていません。
市場経済の中で欲望にまかせた物質優先主義によって、モノを得るために働いているヒトの姿が見えてきます。そして、そこに果たして幸せという文字が表現されるのか?
前半部分はそんな現状を福岡さんは自ら、無理はあまりせずに不便を楽しむことでレポートを書き綴っています。
自転車通勤、自販機を使わない、外食しない(弁当をつくる)、エレベーターを使わない、季節外れの野菜を食べない。そして自ら畑を借りで野菜を作り、田んぼを借りて、アイガモ農法でお米も作ってしまいます。
もちろん、完全に上手くいくわけで無いことを正直に吐露していますし、無理なことは無理だと白状しています。
そして特に感動したのは、娘さんがアイガモを自身の手で閉めて食すシーン。まさに屠して食すという当たり前の事を当たり前に(もちろん葛藤や悲しみはあるのでしょうが)行っている。
これは「隠された風景―死の現場を歩く」が背景にあったからこそ出来たのかもしれません。

さらに後半がすごいです。対談です
野田知佑、重松博昭、山尾三省、駄田井正、前原寛、森崎和江、歌野敬、内橋克人、吉岡斉、森岡正博、山本哲史そして見田宗介。何人かしか知らないのですが、皆さん根っこが一緒なのが凄い。
備忘録的に記しておきます。
山尾:時間というものには二つの相がある。直線的に未来に流れていく進歩する時間、そして自然系の時間という循環する時間 (内山節さんの時間の定義とほぼ同じでは)
駄田井:贅沢には2種類あると思う。文明的贅沢と文化的贅沢
福岡:豊かさの指標にGDPやGNPはなりえない(物々交換などは数字に表れない)
子育てに関連して
前原:時間とおなじように空間も無くなっている(自然がなくなって人工物で埋まる現状)
福岡:徒党を組む仲間も消えました。時間、空間、仲間、「間」がことごとくなくなっている。
前原:逆にモノばかりどんどん増える

消費のために働いている(働かされている)消費者と生産者の関係をもう一度見直して、真に豊かな生活とは何かを考えてみるのには十分すぎる本だと思います。
すでに本書の中でワークシェアリングの事も書かれていますが、未だに労働組合等の反対で実現しないのは残念でありません。

後書きは泣かされます。ネタばれになるので書かない事にします。他者との関係性の中にある不便が実は幸せを教えてくれるのです。
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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本(ソフトカバー)
 我々は現代の大量消費社会において多量の商品に囲まれ、それらが必要であると疑いもせず生活している。  筆者はそんな状況を、必要だから消費しているのではなく、単に「消費中毒」に罹っているだけであると仮定した。  そして自らさまざまな不便を実践することにより、禁欲や統制なしに、「不便」な暮らしの楽しく豊かなことを実感する。  

 前半は筆者の実践する「不便」に関する新聞連載が収録されている。おこなった不便は例えば、   ・自転車で通勤する   ・自販機で物を買わない   ・外食をしない(弁当を作る)   ・電気あんかを湯たんぽに切り替える   ・季節外れの野菜を食べない   ・畑で野菜を作る などなど。

 中毒に対する禁断症状はいかほどか、その後始めた不便の数々、自転車通勤で初めて気付いた季節の移ろいなど、月一の連載の形でレポートする。    後半は、「消費社会」を超えて、と題した対談集。

 野田知佑氏、山尾三省氏、歌野敬氏ら各地の実践者との対談から、社会学の学者諸氏とのポスト工業化社会に関する対談に及ぶ、読みごたえのあるものである。  

 大量生産・大量消費で我々の生活は豊かになったように思われるが、心は一向に満たされない。消費と同時に生産する。仕事と同時に遊ぶ。そんな生活こそがこれからの豊かな生活である、という主張にはナルホドと思う。

 今、いちばんのオススメ本!

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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
自販機やコンビニを使わない。自転車で通勤する。そんな「不便」を実践して、本当に必要なものがどれだけあるのかを探る著者。その体験が前半でつづられます。不便な生活をおしつけようとするのではなく、「僕がやってみたらこうなったよ」とあくまでも客観的に。つらかったことや独善的になりがちだったことも正直に書かれています。新聞の連載企画だったため、文章はややカタめですが、まじめに考えて取り組む著者の性格がうかがえます。

そして後半の対談編。環境を考えるというと、「エコ・ファシズム」といわれるように、とかく現状否定ばかり強調されがちです。「昔に帰れっていったって、いまから農業しろっていうの?」という反発を感じるのではないでしょうか。現状を否定するのではなく、これまでの文明の成果を享受しつつ、環境を保全していける新しい道。登場する各人が自分なりの哲学を築きつつ模索しています。「人は物質的な豊かさを求めるけれど、それは精神的な豊かさを求める手段でしかない。精神的に豊かになると、なんでも美的にやろうとする。精神的な豊かさと物質的な豊かさを美しさの概念で統合できるんじゃないか」など、「おしつける」のではなく、喜んで変われるやり方を考える姿勢に共感します。自分の生活を考えていく上で参考になる意見がたくさんありました。読む人それぞれに、得るところがある本だと思います。

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