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たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い (新潮文庫)
  

たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い (新潮文庫) (文庫)

by 佐野 三治 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

それは一瞬の出来事だった。巨大な崩れ波、「たか号」の転覆、そして艇長の死。残された6名は救命ボートに乗り移り、あてどない漂流が始まる。こうして栄えある国際外洋ヨットレースは一転、直面する死との凄絶な闘いが幕を開けた…。極限状況の27日間を必死に生きぬき、ただ一人生きて還った者として、あの海に今も眠る仲間たちのために、すべてを書き綴った海と死と生命の記録。

Product Details

  • 文庫: 257 pages
  • Publisher: 新潮社 (1995/06)
  • ISBN-10: 4101367116
  • ISBN-13: 978-4101367118
  • Release Date: 1995/06
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (11 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #42,905 in 本 (See Bestsellers in 本)

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12 of 13 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 事実は映画より多くを物語る, 2000/12/5
By A Customer
サバイバル映画というのは沢山あるが、ここまで真にせまった表現をしろというのは無理であろう。読んでいくうちにその場面、場面を想像し本当に恐怖を感じた。だがこの本はよくありがちな「逆境を乗り越えた鉄の男」の物語りではなく、精神の弱さや他人への感情も正直に語った人間臭いものである。ほとんどの場合無事に帰還したところで完結するのだが、そこからがまた著者の精神的な戦いの場となる。おろかなマスコミや、生きて帰れなかった仲間の遺族へのうしろめたさなど、陸でも試練が待っていたのだから。未熟な即席ダイバーが増える中、自然をなめてはいけないという警告としてこの体験を読み、海の恐さも知っておくべきだと思う。
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14 of 16 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars サバイバル系の本では最高傑作, 2004/3/8
By takatyantyan - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
今までノンフィクションのサバイバル本は多く読んでいるが、未だにこの本が衝撃度NO1傑作である。当時私は小学生だったが、一人だけ毛むくじゃらで本土に搬送されたシーンは今でも記憶にある。

しかし、内情は知らぬまま今まで来たがこの本を読んでその全てが衝撃的に告白される。前途良好だったヨットレースがよもやの転覆でそのベクトルは徐々に絶望へと傾く、数々の不幸が重なり(無線機器等)漂流当初はいかだ一つに6人以上が押し合い状態で占拠する事になる。実は著者は最後の時期よりこの時期が一番辛かったと告白している。いかだに定員オーバー状態でへしあいし、また食料も多くを流失してしまった事からただでさえ極限状態で仲間達のいさかいが生じてしまったからだ、例えば筏は空気が徐々に抜け底がよれよれになって、またそこにお互いの足が重なり合いポジションを巡っていさかいが起きる。私達の生活では到底及ばない地獄の状況だ。

また漂流数日後哨戒機が低空を旋回し、漂流者は間違い無く「発見された」と一喜一憂して大切だったありったけの照明弾や白煙筒を打ち上げた。そして踵を返した飛行機は間違い無く仲間を呼ぶために本土に向かった。。と確信したが1日たっても音信無し。この翌日一気に3人命を落とした。人間というのは極限状態になると体力も大事だがこのような気力が同時に鍵になるのだと痛感したシーンだった。

消えゆく仲間たちを海へと葬る著者の心情・哀しみは我々には想像がつかないであろう。また、筏生活後半になると食料は尽き、筏も空気が抜けきり殆ど「浮き布」状態であったが、著者はシートを立てて必死にスコールを受け取ったり、シートに隠れて虚無の大海洋に天文学的確率で漂着した海烏・カモメ等を鷲掴みにして捕獲し、生で捕食するシーンなど人間を超越した生のための本能だと感じた。

興味本位な側面になってしまうかもしれないが衝撃という観点から見ると間違い無く傑作となる告白本だろう。

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9 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 漂流27日間の手記, 2006/2/7
 27日間漂流の後、一人だけ奇跡的に生還した人の手記。ヨット「たか」号転覆遭難後、ライフラフト(ゴムボート)に乗り移り漂流、仲間の6人は死に、著者だけ生き残った。その間の様子を淡々と記した回想録である。以下、死亡順に整理してみよう。
 艇長の水川秀三(1991年12月29日船転覆死亡45歳)・ヨットの神様とも呼ばれた武市俊(翌年1月10日死亡56歳)・鍋島博之(11日死亡31歳)橋本定文(11日死亡41歳)・緒形稔(11日死亡33歳)・高瀬恒夫(16日死亡26歳)以上5人水葬・著者佐野三治(25日救助、31歳)
 積み込んだ食料はないのも同然だった。最後に残ったビスケット一つを6人で分けて食べる。飛んできた鳥とか小魚を捕り、分け合って食べる。わずかな水。ボトルの底の水は一人20滴ずつ分けて飲む。
 一行で一番若い高瀬が死に、著者の佐野一人になったところを一部引用しておきたい。
 しばらくは海に浮いている高瀬をじっと見ていた。段々離れていく波の合間合間に消えて見えなくなってしまった。この広い海にはなればなれになってしまったこと、冷たい海に送ってしまったことなど、多くの感情が込み上げてきた(中略)一人になって初めて迎える夜の恐怖も、前に皆と一緒の時に感じていた怖さほどではなかった。変な話、水川さんから始まり六人の仲間の死を次々に見てきて「死」に対しての準備は大分薄れてきてしまっていた(雅)
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4.0 out of 5 stars ハードカバー版で購入
一読しただけで内容は失念してしまった。
著者、および出版社の勇気ある行いに敬意を表して
捨て本とした。他人が好奇心で読むには忍びない。... 続きを読む
Published 11 months ago by 金神弁天

5.0 out of 5 stars 水の味
27日間という途方もない時間を海上漂流した佐野さんの手記。
その過酷過ぎる時間は、佐野さんには失礼だけど目を背けたくなるほどだ。... 続きを読む
Published on 2006/1/2 by ふくちゃん@徒歩ダー

5.0 out of 5 stars 生きる力
ノンフィクション物は殆ど読まないんですが、何気なく手に取った一冊。

次第に死んでいく仲間。極限状態の人間の行動、心理。... 続きを読む
Published on 2005/12/15 by マスターズ

5.0 out of 5 stars まさに極限と言うにふさわしい
漂流モノといえば、比較的古い話が多いが、これはつい最近に起こった実話。
時代が新しいということは、救命ボートには、遭難を避けるための最新設備が積まれている... 続きを読む
Published on 2005/10/11 by bt114

5.0 out of 5 stars 考えさせられます。
海洋漂流のつらさは、漂流が始まった瞬間は直接的には死に直面していないということです。
何日か或いは何十日か後には死に至る可能性が高いにもかかわらず、当面は... 続きを読む
Published on 2005/4/10 by kentmild

5.0 out of 5 stars 精神状況の記述がすさまじい しかも解説は吉村昭
私は、吉村昭の「漂流」やら井上靖の「おろしや国酔夢譚」などの漂流モノを経て、この作品にいたったという、この本にとってはやや不謹慎な読者である。... 続きを読む
Published on 2003/9/28 by ageee

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人が生きてそして死ぬのは当たり前な事
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けれど、実際にそのような事・・・そう、それも予... 続きを読む
Published on 2003/6/7 by 777take

4.0 out of 5 stars 救命筏の中の描写は壮絶
91年12月29日ヨットたか号が沈没、27日間漂流。その前後の日々をつづった記録。メンバーの足りないヨットに急遽乗り込むことになった著者。クルーも船も初めて、ま... 続きを読む
Published on 2003/4/27 by グブリー川平

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