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たった一人の再挑戦―50代早期退職者の行動ファイル (文春文庫)
 
 

たった一人の再挑戦―50代早期退職者の行動ファイル (文春文庫) [文庫]

加藤 仁
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あなたは会社退職後のセカンドプラン、具体的に考えていますか?充実した定年後を過ごすために準備するに早過ぎることはない。本書には一流企業を早期退職した四十人余りのセカンドライフの在り方が掲載されている。海外雄飛、福祉、起業etc.あなたが想像しうる会社人間以降のヒントが必ずあります。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

加藤 仁
1947年名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/5/9)
  • ISBN-10: 4167470055
  • ISBN-13: 978-4167470050
  • 発売日: 2008/5/9
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
定年まで勤め上げるということは想像以上に大変なことですし、本人は勤めたいと思っても職場の事情で適わないこともあります。目指す生き方を模索すべく早期退職して別の人生を歩み出す人もいます。

本書は、そんな企業を早期退職した、もしくは退職を余儀無くされた40代後半から50代後半までの数十人のサラリーマンを取り上げてその経緯とその後の生き様について丁寧にルポしたものです。他の職業事情を知ることはあまりありませんし、書かれている現実の厳しさは他人事ではありません。衿を正して読んだというのが正直な感想です。

本書に登場するサラリーマンの方は、三井物産、コスモ証券、モービル石油、住友化学工業、ノースウエスト航空、日本アイ・ビー・エム、出光興産、東芝EMI、山一証券、松下電器、日商岩井、東海銀行、日本旅行、日新火災海上保険、富士通、NTT、東芝、三菱電機、シャープ、キヤノン、という日本を代表する企業に勤めていた方です。

それぞれの企業の置かれている状況の厳しさも理解できる本となっています。なお、文庫化にあたり追加してその後を描いています。本文の記載は今からみるといささか古い情報になっていますが、その後の追加でよりはっきりとその足跡を辿れるようになったのは読者にとって良かったと思います。

一生涯何らかの仕事に就いて働きたいという人もいるでしょうし、趣味を極めて本職としたいという人もいるでしょう。そんな方は、本書を手に取ってじっくりと考えてみるのも悪くはありません。社会的責任が重くなる50代は、ある意味で人生の正念場と言えるでしょう。それをいかに乗りきるのか、また退職して第2の人生の歩み方はいかに、というのを擬似体験してみるのも大切なことかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 浦辺 登 VINE™ メンバー
形式:文庫
 本書の冒頭、大手商社を辞めてガードマンをされている方の話が登場する。この方に限らず、大学を卒業後にサラリーマンを経て起業し、多くの従業員を抱える社長になった方で事情があって会社を手放し、ガードマンをされている方が身近におられた。酒席においてガードマンに至る経緯を聞かされていたので、読み始めから文字に表せない苦悶の言葉を思い出し、気落ちしてしまう。
 正直、読んでいて気分が高揚するものでないので、参考程度にしておいた方が身のためかもしれない。ほんの10ページそこらで一人の人の再挑戦に至るまでの山や谷をすべて知りえるものではないからである。内容が拙劣というわけではないが、早期退職を選択する、選択させられるまでの苦闘について全てが記されているわけではないので人それぞれに立場が異なることを前提にするという気構えにした方が良い。
 今の世の中、50歳代以上の再就職や離職だけが問題ではなく、社会全体の職に対する取り組みが問題となっている。本書には右肩上がりの社会を経験した人々の再挑戦が出ているが、就職先にすら困る新卒者が多くを占める現在、ある意味、恵まれた環境にある人たちと見られてもしかたないかもしれない。
 35歳で早期退職、40歳代初めで転籍出向が当たり前になった現在、この再挑戦シリーズも低年齢の世代を対象にした取材をしなければならないかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:文庫
本書は実名の大手企業で早期退職を選んだ方々の様子やその後を纏めたものだ。同著「定年後」よりはずっと絞り「36名」の人生を描いている。著者の特徴は全国の多くの方々に直接聴取した話を掲載するが、ただ紹介だけである。読者は、会社を辞めたいが退職後が不安だとか、退職後は人生をどう描こうとか、自分はこの仕事以外に何ができるだろうか、と思う方々が多いだろう。一方で生き方の実例だけ紹介されても、肝心の会社における立場や状況はあまりうまく描かれていない。よって肝心の早期退職優遇制度の苦渋の選択(人によっては渡りに舟もあろうが)をする状況が今一つ伝わってこない。100人100通りの考え方や状況があるが、事例だけでは読者の知りたい事柄に届かず、参考になることは少ないのではないか。折角の足で稼いだ貴重な情報をただ披露するだけではなく、読者との中間の著者が解説と善後策を教示しても良さそうなものだ。定年を待てず何年も前に早期退職した方々の事情は千差万別だ。ハッピーな形よりは、上司との折合いの悪さ、何故かわからぬが窓際に左遷、会社の業績悪化、nearly解雇、吸収合併等々、不幸な形が多いはずだ。しかるに読んでいて当然ながら何ともお気の毒な話が多い。特にバブル崩壊も一時的現象だろうと軽い気持ちでいたり、目先の割増退職金が魅力に映ったでだろう。しかし出来得れば目先の軽はずみは抑え、我慢できるものなら定年までいて、厚生年金や企業年金受給条件を十分確保し、同時に次へのtake-off準備を重ね、定年退職をすべきだろう。バラ色の早期退職などは実際問題として多くはないのだから。 第1話は物産社員さん。中南米3ヶ国駐在、45歳で窓際に、50歳で見限り退職、住宅ローン返済出来ずに任意売却、求職も難しい、という事例から始まるから何とも重たい。第20話の東海銀行行員さんは資格挑戦が立派、陶芸の世界に入ったことに安堵した。
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