高校野球の人間ドラマを引き出す、好評シリーズの6巻目。
東日本大震災後に出版されたので、「今、高校野球をやる意味は何か」にこだわった記事が多いです。
特に聖光学院・歳内宏明選手は、幼少時に阪神大震災を経験、そして福島でも被災。
2011年夏は色々なものを背負って投げていたようです。
高校生にしてプレッシャーに耐えうるメンタルが素晴らしい。
また、阪神大震災後の95年センバツに出場した神港学園・北原光広監督の言葉も重い。
甲子園行きのバスに乗り込む際、人々の視線に後ろめたさを感じたという監督。
「阪神は2ヶ月あったが、今回は開幕まで2週間しかない。やってはいけないだろうと思った」と胸の内を語ります。
「野球がどうやって被災者の励みになるの?」という問いは重いです。
読み手もまた「野球にできることって何だ?」と考えさせられます。