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たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫)
 
 

たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫) [文庫]

手嶋 龍一
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

次期支援戦闘機・FSXを自主開発したい―。それが、日米同盟のジュニア・パートナー日本の悲願だった。だが米国は、ニュー・ゼロファイターを許そうとしなかった。ニッポンが独自の航空機産業を育て、ワシントンから自立していくことを恐れたのだ。国家的ビジョンを持たぬまま、孤立無援の闘いを続ける哀しき外交戦士たちの姿がここにある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

手嶋 龍一
1949(昭和24)年、北海道生れ。NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。その後、ワシントン特派員、ハーヴァード大学国際問題研究所フェロー、ボン支局長を経て、NHKワシントン支局長をつとめる。9・11事件に際して11日間の連続放送を担当。2005(平成17)年独立して外交ジャーナリスト・作家となる。早稲田大学政経学部の大学院客員教授として「映像ドキュメンタリーと国際政治」を担当し後進の指導にも取り組む。’06年に発表したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』は出版界に大きな衝撃を与えた。いま最も注目されるジャーナリストの一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 380ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/06)
  • ISBN-10: 4101381135
  • ISBN-13: 978-4101381138
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
奇跡のようなノンフィクション作品の金字塔である。次期支援戦闘機の導入を巡って、日本国内では零戦の伝統を汲む国産推進派と米国から完成品を購入する輸入促進派の対立。米国内ではペンタゴンと商務省の対立。それらが相互に干渉する関係の中に、日米同盟というお題目だけでは指の間から滑り落ちてしまうような、日米関係の真実の姿が鮮明に表れている。対立する関係者複数の視点を取り、実名とエビデンスを明かして描かれている本書の手法をもって初めてわかることだ。

日本の対米戦略(というものがあったとして)に対して疑心暗鬼に陥る官僚たちや日本になにがしかのシンパシーを抱く議員たちの心理描写も、じつに細かい。日米同盟という理想は、その縁の下で汗をかいて働く男たちの存在なしにはあり得ない。その当たり前のことが痛いほどよくわかる。

ここまで大きな対象を、ここまで「客観的」に描ききった力業には感服せざるを得ない。提供された情報のバイアスに引っかからないためには、反対勢力の話を聞けばよい。業界では「裏を取る」とか「当たる」とか言うが、このことは簡単に見えて、じつはむずかしい。ある主要な情報なり視点なりに依拠しすぎた場合、明らかにそれと反する情報なり証言が出てくると、誰だってそれを素のままに受け容れないものだ。この著者はその罠にほとんど引っかかっていない(強いて言えば外務省寄り過ぎかもしれないくらいか)。それが「奇跡のような」と冒頭に書いた理由だ。

名声を得た後に露見した著者の自己顕示ぶりは、本書の読後感からはウソのように見えてくるが、この本でもけっして著者は「自分」を消していたわけではなかったのかもしれない。また単行本の『ニッポンFSXを撃て』のタイトルのほうがよかったと思う。
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形式:文庫
日米の係りについて考える際に
米国の対日観や日米安保を背景にした力関係を
外して考えることは出来ない。

様々な分野の技術で
非常に優れた技術を保持しているにも拘らず
日本がいまだに航空機産業においてイニシアチブを握れない理由が
ここに明確に記されている。

かつて、石原慎太郎の「NOと言える日本」を読んだときと同様の衝撃を受けた。
「NOと言える日本」は多分に概念的で事実関係を裏付ける物が少ない。
それに対し、本書はノンフィクションの形態をとり
複数の関係者からの言質に基づいている心象が得られるため
核心に迫る物があった。

FSXの開発秘話とか、日米安保を考えるというよりは
今後の日米関係を考える上で一読の価値はある。

FSX開発から大分時間が経過しているが
今だからこそ、その後の事象とも照らし合わせつつ
検証できるのではないだろうか。
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形式:文庫
日米同盟が危機に陥った時期があった。
日米同盟を守るために、ギリギリの戦いを
行った人たちがいた。彼らの活動に焦点を
あてながら、日米同盟の歴史を知ることができる。

日本経済の繁栄によってアメリカの保守化を
もたらしていた時期、この傾向は湾岸戦争にも
続いていく。「外交敗戦」とあわせて読みたい。
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