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たけくらべ (集英社文庫)
 
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たけくらべ (集英社文庫) [文庫]

樋口 一葉
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

好きだけど、言いだせない…。恋を知りそめた美しい少女・美登利のはかない想いを、浅草の風物をおりまぜて流麗に描く名作他2編。(解説・山田有策/鑑賞・俵 万智)

内容(「BOOK」データベースより)

廓の街に住む勝気な美少女・美登利はお寺の息子・信如にほのかな想いを抱いている。しかしお互いを意識するにつれ会話はぎこちなくなり…。せつなく不器用な初恋を情緒あふれる文体で描いた一葉の名作「たけくらべ」をはじめ代表作三篇を読みやすい新表記で収録。

登録情報

  • 文庫: 260ページ
  • 出版社: 集英社 (1993/12/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087520447
  • ISBN-13: 978-4087520446
  • 発売日: 1993/12/15
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 樋口一葉作品は、この集英社文庫版ではじめて読みました。正直、明治文学を読めるかどうか不安だったのですが、この本はとても優しいです。

 まず最初の4ページに、一葉ゆかりの写真や絵が掲載。そして本編の前に梗概がついてる優しさ。漢字にルビがつき、1ページ1ページずつ下方に説明文が書かれています。最初は慣れないかもしれませんが、文章を理解しやすい形態で、私には嬉しかったです。

 

 それに余白の遣い方!

 他の出版本では、文字を隙間なくぎっちり詰めているので、台詞も地の文も判別に難しく、正直苦しい印象です。でもこの本では台詞を独立させ、セリフ終了後に余白をもたせた為に、言葉が活きているような感じになっています。

「誰も憂き世に一人と思うて下さるな」

この台詞も、地の文に埋もれる事なく活かされています。文字をぎゅうぎゅうに詰めていたら、私はこの本を読まなかったでしょう。余白の活用に、編集の心理的余裕が、この本を私に読ませるきっかけになりました。

 第一印象で《難い》と思ったら、樋口一葉離れしていたでしょうね。

 最初の掴みに《名作!》と心に響かせるこの出版物に出会えたのは幸せでした。

 私はこの本に、最大級のエールを送ります。
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
手軽で気楽な恋愛に物足りなさを感じているあなた。器用にこなすことで何かを失うような気がしているあなた。思春期のころ感じた真摯な情熱をもう一度体感したいあなた。その手にするべきは、樋口一葉である。

遊女と僧侶、俗と聖、少女と少年。二律背反しながらも惹かれ合う対立項。幼さゆえのもどかしさ、いじらしさ、そしてやりきれなさを見事に描き出している。樋口一葉独特の軽快なリズムであるのに、何処か切ない、真摯な恋愛世界を堪能しよう。「恋とは、貴くあさましく無残なもの也」…情熱的に生き、儚く散った一葉の言葉である。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
個人的に樋口一葉には興味があって、これまで原文小説、現代訳小説を読みましたが、やはり「言葉の壁」は乗り越えがたく、読解力の無さのために作品の良さがなかなか分かりませんでした。
そんな時に山田せいこの漫画版(まんが文庫シリーズ)に出会い、ようやく、時代背景というかニュアンスが伝わりました。
現代のように情報がなかなか伝わらなかった時代の、初恋のもどかしさが上手く表現出来ていたと思います。
考えてみれば、自分の少年時代ですら携帯電話やインターネットなど無くて、電話をして連絡を取ることも、手紙を出す事も、自分の家族や相手の家族の壁があったりしてなかなか思うようにならなかったわけなので、この時代であればなおさらであったと思うし、花魁である姉の実態を知らずにいたという摩訶不思議な状況も、そう考えれば自然な事なのでしょう。
この作品を漫画にするためには、原作に対するかなりの読解力が必要だと思うし、相当の努力をされたのではと思います。
絵も上手く、いくつかのシーンでは鳥肌が立つような絵もありました。
後半になるにつれどんどん良くなってきたので近いうちにメジャーな漫画家になるのではないでしょうか。
とにかく、樋口一葉を知る第一歩としてはベストではないかと思います。
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