「おうさまのたまごやき」を知らない日本人はいないんじゃないか……というくらい、あれは面白くて素敵で素晴らしいお話ですが、こちらの「ぞうのたまごのたまごやき」は、「おうさまの……」より少し前に描かれたお話で、よく似ています。挿絵も、おなじ長新太が担当しています。
理屈抜きで楽しめる、日本に数少ない傑作絵本のひとつです。「おうさまの……」より、こちらの王様は少し細身ですがやっぱりたまごやきが大好き。ぞうのたまごでたまごやきが食べたーいとまたワガママを言い出して……。
長新太の挿絵がとにかく素晴らしい。他の人の挿絵でもこの本出てるみたいですが、断然コチラをお勧めします。
「おうさまのたまごやき」とセットで買いましょう。
……あ、そうそう、この寺村輝夫という作者は、デビューして二、三作は鳴かず飛ばず、あまりイイモノは書けなかったみたいなんですが、編集者に「自分の好きなものを書けばいいんですよ」と助言されてなかばヤケクソで書いたこちらが、子供たちの大好評を博し、一気に自分ワールドを築き上げていった……ということです。いいですね、こういう話。