主に小説中心のブックガイドで、500ページ以上あるのにこのお値段。
とてもお得感のある本です。が、……。
目次を開いて衝撃を受けました。
ガーン! 知ってる本が一冊もない!
PART1の日本文学編96作品、PART2の世界文学編143作品、全て読んだことのない作品ばかりです。知っている作家も登場しますが、私の読んだことのあるメジャーな作品(代表作)ではなく、あまり有名でない作品が取り上げられているのです。
一つひとつの書評はともかく、本書には大きな3つの魅力があります。
魅力その1――巻末の「読みたい本がみつかる書名INDEX」という表
全ての作品が、恋愛・友情・青春・笑いなどの全部で21の分類に該当するかどうかをまとめています。
「落涙」しそうな「犯罪」ものが好き、などと自分の好みが分っていれば、ぴったりの小説をいくつも教えてもらえます。
魅力その2――某大作家先生が激怒した伝説の辛口書評を特別袋綴じ掲載
「読者諸君!アホ面こいてベストセラーなんか読んでる場合?」というタイトルで書かれた辛口批評が最高です。袋綴じというのは見かけ倒しが多いものですが、期待を裏切りません。
槍玉に上がった某先生が文藝春秋社に怒鳴り込んだおかげで、当の雑誌は廃刊。筆者は2年も文春から注文をもらえなくなったとのこと。
それでも著者は、
「ったく、○○野郎がよー。お偉いさんに言いつけずに、オレに直接
抗議してこいよ、相手になってやっからよー」
と気焔をあげており、全く懲りていません。
魅力その3――「そんなに読んで、どうするの?」との問いに答える
著者があとがきに示す答えはオーソドックスですが、これだけの読書量を背景にして開陳されると説得力がありますねぇ。