著者はスピードハックス、チームハックスと「ライフハック」ブームの旗手の一人ですが、他の人たちよりも「かなり本質の部分まで追求する」志向が強い人というイメージ。この本でさらにそのイメージが強くなりました。即効性のあるノウハウやテクニックは紹介するけれども、そのまえに「そもそも人間はなぜ挫折するんだろう?」ということを、他の文献からちょちょいとつまみ食いしてくるのではなくて、自ら深く考察して答えを見出してから解説しています。病院の先生にたとえると、レントゲン写真を見せて、「こことここが痛んでますね。だからこの薬で治しますね」で終わりではなく、治癒後の生活習慣、食習慣も丁寧に指導してくれるような感じです。
だから読む側も、書いてあるノウハウを知るだけでなく「私っていう弱い人間が継続を習慣化するには」ということを時間をかけて考えてみようという気持ちになる。これって自己啓発だし、自分改革です。そもそも付け焼刃的な「脱3日坊主のしかけ」など存在しないでしょう。自分を変えないと。そういう意味で本著は、著者の考えに触れて自分を見つめなおすために有用な一冊だと感じました。