小説家×担当編集者。
双子の弟から、「酔って寝てしまった男と切れたいので、自分の代わりにNOの返事をしてきてほしい」と頼まれた兄。 行ってみれば、相手は自分が担当する作家で片想い中の男。いけないと思いつつ、弟になりすまして付き合うことにするが……。 てな話です。
双子ネタ、よくありますよね。なのに退屈せず引き込まれました。セリフがいいんです、とても切ない。 好きな相手が自分を好きだと言うたび、名前を呼ぶたび、それは本当の「自分」じゃないんだから。
「自分と弟の区別がつく人は皆弟を選ぶ。自分でもいいと言ってくれるのは、区別がつかない奴だけ」 この辺り、泣けましたー。
兄弟同士のやりとりや、作家との絡みもスルメのように読めば読むほど味わい深いです。後日談の書き下ろしあり。弟くんの恋も始まりそうな(新連載があるらしい)ハッピーエンドでした。 他コメディタッチの短編2作品収録。表紙はメロウだけど読後感すっきり。