「歩道は歩行者のもの。自転車は車道を走れ。安物ママチャリはやめて、価値あるスポーツ車に乗ろう。」と著者は言う(私のコトバで多少、翻訳)。 サスペンションつきアルミフレーム軽快車(実際は20Kg以上もある鈍重車)で怠惰な走りをしている私には、耳の痛いところが多々あった。 実際、偶にスポルティーフ(11Kg)で通勤すると、いつもより10Km/h以上スピードが上がり、そもそも歩道を走る気にならない。歩道を25Km/h以上で走れば著者が書いているとおり暴走になる。
自分が歩行者になってみると、無音で後方から擦り抜ける自転車くらい危ないものはない。そして自転車の最大の敵もまた、逆走・爆走・無灯火、ながらメール、赤信号無視なんでもありの無法自転車である。 私は保険会社で事故調査を担当しているので、歩行者に激突して重傷を負わせるケースは珍しくない。 被害者は、殆ど御老人である。
愛すべき自転車を、誰がこんな非道でつまらない乗り物にしたのか、と筆者の舌鋒は留まるところを知らない。筆が滑ったようなところもあるが、「自転車が好き」な人は是非、読んでほしい本だ。