装丁から受けるイメージと違って、骨太な内容でした。
旅行で行ったときには、雰囲気のあるアーキテクチャーに圧倒されて、
タイトル通り「住みたい」と思うものですが、
住宅問題や労働環境は厳しい。
飛幡さんの解説は歴史的背景を必要最小限加えてくれるのがよいと思います。
厳しい現実が多めに書かれているのですが、不思議と息苦しくはなりません。
現地に暮らしている人たちの人生観やライフスタイルが、
毅然として潔いことがうかがわれます。
フランスの良さもネガティブな面にも触れて立体的に理解し、
その上で「それでも住みたい」ということを意味したタイトルなのだろうと
思いました。
飛幡さんのフランス文化論では他に『ふだん着のパリ案内』を
読んだことがありますが、それよりも読みやすいと思います。