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68 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ぜひ読んで頂きたいです,
By りらっくす "ママ" (宮城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: それでも人生にイエスと言う (単行本)
人生の中で一度は「生きる意味」や「自分の価値」について悩むことがあると思います。そんな時に、読んで頂きたい本です。 色々心に関する本を読みましたが、これほどすっと心に残った本はありません。 なお、フランクルの理論は強制収容所の体験を通してできあがった理論、と 思われることが多いですが、強制収容される10年以上前にすでに発表もされています。 強制収容所の体験をへて、確認、確信した部分があったようです。 その後の市民講演の内容がこの本になっています。
26 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
”夜と霧”が体験の記録とすれば、この著作は過酷な体験を経て導き出された人生に対する哲学の集大成,
By
レビュー対象商品: それでも人生にイエスと言う (単行本)
この作品は、ナチスの強制収容所から解放されてからわずか1年後という時期に、フランクルがオーストリアの一般市民向けに3回講演を行った内容の書き起こしである。哲学用語に近い表現のトーンで翻訳がなされており、一般市民向け講演という割には難解と感じるが、十分に理解できる。ただし、じっくりと読むことが求められると感じた。人生は何か?と天動説的に自己中心的に人生の意義を問い、絶望を味わうのではなく、人生は私に何を問うているのか?と地動説的に人生を捉えることに発想のスイッチを根本的に切り替えるという、究極とも言える悟りをこれでもかと筋道と具体的な例を添えてフランクルは説明している。人生観、人生に臨む姿勢のコペルニクス的転回が、この作品の真骨頂である。 ポジティブシンキング、いつでも前向きに、あきらめない、積極的姿勢、proactive等々、前向きで積極的な姿勢で人生に臨むことが大事と訴求する著作は多い。しかし、読む側からすれば、そんなことは分かっているつもりだ、しかし、それでも何ともならないくらい、しんどくて辛くてどうにも自分を前向きに保てない事態に直面することが人生の中では不可避とも言える。それでもどう頑張ればいいのか?頑張ればいいといわれても、頑張れないから困窮しているのではないのか? フランクルの考え方は、そうした正しいけれども浅いと言わざるを得ない市井の識者の考察・アドバイスの陥穽を補って余りあるものである。どんな苦境にあっても、明日ガス室で殺されるとしても、不治の病で明日死ぬとしても、体がもう動かないとしても、すべての財産を失ったとしても、地位も名誉も全て失ったとしても、その現実に対してどういう態度を取るかという自由だけは奪われることはできない。そこに人間らしさ、人間の根源的自由があると説く。目から鱗とはこのことであった。自分の悲劇的状況を嘆く暇があるなら、態度を決し、出来る限りのことを行動する、それが大事と理解した。 この作品を読んだ後に、さらにイワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)を読んでみるのも一考である。人生や死について常日頃深く考えることは少ないのかもしれないが、深く考えたくなることもあるのであって、その時にこの作品やイワン・イリイチの死は、人生観の軸を自分で調整するのにまたとない思考材料を提供してくれる。
68 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
フランクルの心は永遠に語り継がれる,
By
レビュー対象商品: それでも人生にイエスと言う (単行本)
戦争が終わった”翌年”に行われた講演の記録とのことですが、当時、アウシュビッツの話は、さぞかし生々しいものだったのでは?と思 います。 私は戦後60年以上経った現在、この本を読んでいるので、アウシュビッツ の情景は鮮明には浮かんできませんが、この講演の時点では、「それは、 すぐそこ」にあったようなものだったのでしょう。 アウシュビッツの地獄は、たった1年前にすぐ近くで実際に起こったこと だったのです。 とても重厚な講演だったのでは・・などと、いろいろ思いをはせてしまいました。 フランクルは、精神科医でロゴセラピー(実在分析)の創始者です。 21世紀、心療医療は目覚しい発展をとげ、長年引きずってきた心理的苦痛 を数分で消去するような画期的な療法(EMDRやTFT)などが出てきたので 「苦しみに意味を見出して生きるより、苦しみは早く取り去って楽に生き たほうが100倍良い!」 という人が増えてきました。まあ、私もそのほうが良いですが(笑)。 でも苦しみに意味を見出して生きる姿勢は崇高です。 この本を読んだら「夜と霧」も是非読んでください。 「苦しむことにどのような意味や価値があるのか?」ということを 極限の状態において、フランクルが語るシーンがあります。 このフランクルの心は、しっかりと受け継いでいきたいと思います。
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