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それでも不祥事は起こる
 
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それでも不祥事は起こる [単行本]

秋山 進
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

会社法改正やJ-SOX法により、内部統制が強化される一方、企業不祥事は後を絶ちません。
コンプライアンスの重要性がこれだけ叫ばれているのに、なぜ不祥事はなくならないのか。
コンプライアンスの第一線で活躍する著者が、その疑問に答えるとともに、企業文化や従業員意識といった内部統制のソフト面の強化方法、不正の早期発見と対策、調査委員会の立ち上げ方まで詳解する一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

規則やシステムといった「ハード」面だけでは、会社は守れない。次にやるべきは「ソフト」面の対策だ!経営に携わるすべての人必読の“実務的”な一冊。

カバーの折り返し

「社員の意識」や「企業の文化」というのは、なかなか変わらない。
だからこそ、コツコツと時間をかけて着実に変化させる必要がある。
不祥事を「致命傷」にしないために!

著者について

秋山 進(あきやま すすむ)
1963年奈良県生まれ。
京都大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。
事業・商品開発、戦略策定などに従事。
産業再生機構のもとで再建中であった(株)カネボウ化粧品において、CCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)代行としてコンプライアンス&リスク管理の体制構築・運用を行う。
現在は、(株)ジュリアーニ・コンプライアンス・ジャパン マネージングディレクター。
『社長!それは「法律」問題です』(共著、日本経済新聞出版社)など、著書多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

秋山 進
プリンシプル・コンサルティング合同会社代表社員。リクルートにおいて事業開発などに従事したのち、複数の業界トップ企業においてCEO補佐として経営戦略の立案を行う。その後、企業理念や行動規範などの作成やコンプライアンス教育に従事し、産業再生機構の下で再建中であったカネボウ化粧品ではCCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)代行として、コンプライアンス&リスク管理の体制構築・運用を手がける。外資系コンサルティング会社取締役を経て現職。京都大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

はじめに

冒頭いささか唐突ではありますが、皆さんに簡単なクイズをやっていただきたいと思います。
Q.皆さんの会社で、該当する項目に○を付けてください。
1 経営理念、行動規範などが明確になっている。
2 経営トップは、危ないことをして業績をあげた人を評価しない。
3 業務遂行に際して、法務部のチェックが入る。
4 意思決定の際に、他社はどうあれ、わが社ではこれはしないというような場面がある。
5 意思決定のために、必要な人が集まる会議体がいくつも設定されている。
6 事前に、失敗した際のインパクトを測定した上で、思い切って個人に仕事を任せている。
7 内部通報窓口がある。
8 社内には、人的ネットワークが張り巡らされており、誰とでも気軽に話ができる。
9 内部監査室がある。
10 問題行為に関しては、懲罰が行われ、その内容が社内にも公表される。

実はこのクイズ、少し意地悪な仕組みになっています。会社のコンプライアンスや内部統制のレベルを、"形式的な統制"と"実質的な統制"に分けて聞いているのです。
具体的には、奇数番号が形式的な、そして偶数番号が実質的な統制についての質問となっています。皆さんはいくつ○を付けたでしょうか?
会社法の改定、J−SOXの導入などへの対応で、多くの会社では、形式的な統制のレベルが大幅に向上しました。このクイズを行っても、奇数番号には4つ、または5つが該当する会社は少なくありません。
一方、偶数番号、すなわち実質的な統制のほうはどうでしょうか? 残念ながら、こちらに関しては○があまり付きません。友人が幹部を務めるある会社では、形式のほうは5点満点、実質のほうは0点で、「これはまずい」と青くなっていたのですが、その一カ月ぐらい後に、不祥事が新聞紙上で報道されることになってしまいました。

コンプライアンスや内部統制というと、個々の業務が法令や会社の規則に照らして正しいものになるように、ルールの整備や意思決定プロセス、チェックプロセスを作ることだと多くの方が思っています。しかし、昨今の不祥事を見ていくと、トップは反省の弁として、たいてい次のようなことを言います。

「マニュアルや決まりはあったのだが、それを守っていく風土が会社の中になかった」

そこからわかるのは、社員の行動は、法や規則だけではなく、社員の意識や文化、風土によって決められている部分が大きい、ということです。法や規則をハード、意識や組織文化をソフトと位置づけると、いくらハードの整備や運用に力を入れても、ソフトの部分をうまく制御できなければ、コンプライアンスや統制業務はなかなかうまくいかないのです。
私自身もハードの重要性は強く認識していますが、すでにハード整備については多くの出版物が書店に並んでいます。そこで、本書ではソフトの部分に焦点をあてて、個人の意識や組織文化をどう制御していけばいいのか、について述べていきたと考えています。意識や文化を制御の文脈で実践していくことは難易度が高く、特効薬を用意することも難しいのですが、自分自身の経験やコンサルティングの実例をもとに、現時点での考えを記していこうと思います。

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