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それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)
 
 

それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫) [文庫]

森 達也
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「わかりやすさ」に潜む嘘、ドキュメンタリーの加害性と鬼畜性、無邪気で善意に満ちた人々によるファシズム・・・善悪二元論の二項対立に簡略化されがちな現代メディア社会の危うさを、映像制作者の視点で綴った出色

内容(「BOOK」データベースより)

「公正中立」な視点という共同幻想に支えられながら、撮り手の主観と作為から逃れられないドキュメンタリーの虚構性と魅力とは何か?情報が「正義」と「悪」にわかりやすく二元論化され、安易な結論へと導かれる現代メディア社会の中で、ドキュメンタリーを作る覚悟と表現することの意味を考察したエッセイ。自らの製作体験や話題の作品を分析しつつ、自問と煩悶の末に浮き彫りにした思考の軌跡。

登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/9/25)
  • ISBN-10: 4043625057
  • ISBN-13: 978-4043625055
  • 発売日: 2008/9/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By driven 殿堂入りレビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
"銃社会を糾弾する啓蒙映画として観るのなら、「ボウリング・フォー・コロンバイン」は稀に見る傑作だ。論文としては優れている。でも(くりかえすけれど)一個のドキュメンタリー作品としては凡庸だ。イズムや主張に従属しているからだ。一定の目的を設定して、これに帰結することを撮影や編集が自己目的化するのならば、それは一昔前のプロパガンダ映画であり、動員や視聴率を最大の優先順位に置く商業作品だ。"

・・・本書の冒頭、この部分を読んでギョっとしました。ドキュメンタリーはきわめて(作り手側にとって)自己本位的であって身勝手なものではあるけれど、ナレーションべたべたのプロパガンダじゃあない。

「A」「A2」を撮る過程の「気づき」も含め、著者のキャリアを通しての、煩悶・苦悶が赤裸々に語られますが、それもこれもドキュメンタリーを愛すればこそ。個人的には「A」「A2」のDVDを観るまえに本書を読んでいた方がより楽しめるような気がしました。

ドキュメンタリーと言うよりもメディアそのものの在り方を読みながら自問させられました。傑作と思います。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
視点が面白い 2011/6/19
形式:文庫
この作者は、あのオウム真理教をある意味公正に録画し、世に出した映画「A」「A2」の監督。
ドキュメンタリーと、ノンフィクションの違いって何なんだろう。

タイトルの、嘘をつくというのは、どんなに真実をそのまま伝えようとしても、
結局表現者の意思が反映されているわけで、それは本当の事実とは違うと言う主張。
実際に、そのとおりだろう。

日本で一番の最高傑作であろうと思われる、ドキュメンタリーは、原監督の
「ゆき行きて神軍」だと思うのだが、あの天皇陛下にパチンコ玉を打ち、
戦争時代の上司に殴りかかり、戦争責任を問う…と言うストーリーでも、
取る監督が変われば、全然違った映画になってしまう。

この本を読むと、自分の回りの情報は、すべて何らかの意思が加えられており、
それは、今の自分の権利を守りたい勢力の影響が一番大きいのだと言う事を、
感じずにはいられない。
どうしてそんな事を思うのか、と言う事を、実際の出来事・事件で説明してくれている。

あと、この作者のお勧め・世間の評価の高いドキュメンタリーの映画も紹介してあるので、後から見てみようと思う。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 如是我聞 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
ドキュメンタリーという観点から見るならば著者のいうように
ムーアの作品は凡庸かもしれません。ただ面白さというところで
言えばムーアの足元にも著者はまだ及んでいないのでは・・
だってまだ少ししか作品を作っていませんし、現在はエッセイスト
として活動しているのですから。イズムからの脱却という
史上誰もなしえなかった点から評価するのは無理がありますね・・
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