全般的に日本人ならば面白いと感じられる内容である。
なぜなら日本人と日本を基本的に励ましており、
リーマンショック以来金融業で失敗したアメリカ、
虚構連合でドイツが抜けそうなユーロ、
国内問題で不安だらけの中国、
ウォン安で物価高騰の韓国と、他国には辛辣な主張である。
また前半部分の、金融業が儲かるだけの
大合併は失敗するとか、太陽発電や
風力発電よりも効率の良い火力や地熱発電に注目すべきとか、
二次電池の技術を育てるべきだとか、
二酸化炭素温暖化説の全面否定とか、
全体的に他国にはマネできない省エネ低公害で
高品質の製造業立国を日本は目指せるという
主張は、どれもエンジニアの私には痛快でさえある。
ハッキリ言って、鳩山・菅と続いた民主党政権の
了見と現実感のない対応に飽き飽きしている人には
読んでいてストレス解消できる内容なのである。
(野田新首相にはお手並み拝見といったところか)
ただ、著者は全般に金融業に対して
儲け主義であると批判的なように感じたのだが、
経歴がエリート大学留学⇒金融コンサルという
おきまりの金融エリートなので
金融しか見てない人が金融批判でモノづくり万歳とは
これ如何にと、そのあたりの主張がなんでなのか
少し掘り下げて欲しかったのも事実なのである。
全般には、2011年前半までの
世界の経済問題も面白く総括的に解説しているので
最近の経済状況を掴みたい向きも面白いと思う。