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それでも、警官は微笑う (講談社文庫)
 
 

それでも、警官は微笑う (講談社文庫) [文庫]

日明 恩
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺。その背後に潜む巨悪とは? 軽快な筆致で描かれた、新世代の警察小説。第25回メフィスト賞受賞作。

内容(「BOOK」データベースより)

無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺。その背後に潜む巨悪とは?軽快な筆致で描かれた、新世代の警察小説。第25回メフィスト賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 576ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/7/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062754576
  • ISBN-13: 978-4062754576
  • 発売日: 2006/7/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 雅権
形式:単行本
この本の面白いところは、「警察」と「麻薬取締官」が二つ絡んでくるところです。官僚組織の悲しさ、二つの組織が互いに足をひっぱる出だしは、「これからどうなることやら」と読者をハラハラさせます。

主人公の警察官潮崎と武本のコンビ、そしてそれにからんでくる麻薬取締官の宮田のキャラクターも魅力的で、特に宮田が必死にこの事件にくらいつく理由には、ほろりとさせられます。
難をいえば、この作品は途中から犯人が出てきて、重要な情報を主人公たちが解き明かす前に読者が知ってしまうことがあります。

犯人が、そのようなことをする生い立ちも語られていますが、その「不遇な生い立ち」にあまり共鳴できなかったことも「犯人を途中で明かしてしまう」タイプのミステリーとしては面白さを損なっているかもしれません。
ああ、この人がこういうことをするのはむべなるかな、って思わせるほど共感させてほしかったな、と思います。

また、この犯人はインターネットを使って犯罪をし「完璧な手段で身元を隠して」いますが、そのネット知識は、ある程度ネットワークを知っている人には噴飯もの、という欠点もあります。

ただ、それを補ってあまりあるほど、主人公たちがいきいきとしています。特に宮田には、そこまで努力をして犯人を見つけたのにも関わらず、失望するような結末が待ち受けていますが、それを明るく受け止め次の道に進む彼には、大いに共感しました。
ミステリー、というよりは、三人の若めの男性の成長を描いた青春小説、という感じがしました。

細かく見れば、デビュー作ということもあるのか、アラはありますが、読んでいてそれを感じさせないパワーがあり、楽しんで最後まで読めました。

このレビューは参考になりましたか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 探偵やハードボイルドの世界で、いわゆるアンチヒーローが席巻し始めたのはいつ頃のことだろうか? アンチヒーローであっても能力が高いというのではなく、もっと本格的に駄目なアンチヒーローのこと。駄目だけれども持てる能力の何倍もをその努力によって補うという種類の。ドン・ウィンズロウがそうだろうか。アンドリュー・ヴァクスの世界もそうだろうか。花村萬月は破滅的だし、馳星周となるともっと破滅的だ。

 しかし警察小説となると、アンチヒーローには日本ではそうお目にかからない。アメリカのよれよれの警官(たとえばウォルター・マッソーやバート・ヤングに演じて欲しいような種類の)がいかにも日本にはいそうもないし、日本警察官というとどうしても体育会系、柔道剣道大必須みたいな印象があったりするから、小説という文化の中でもいわゆる柔らかい警官というのはなかなか出現してこなかったのだと思う。

 『踊る大走査線』の人気というのは、若いのにどこかよれよれで悩む現場刑事の能力以上の活躍を描写したことで生まれたものだと思う。『大都会』でも『太陽に吼えろ』でもない、どこか庶民にとって等身大の刑事っていないの? というような願望が生んだヒューマンなドラマとでも言うべき存在。最近は『はぐれ刑事』とか『ケイゾク』とか(ぼくはちゃんとは見ていないけれど)そういったアンチヒーロー等身大刑事というものが、他の多くのアクションドラマと併走しているように見えるのだ。

 だから日本警察小説界にもそろそろそういう種類の小説世界が確立してもいいのだという世間からのニーズに対しちゃんと出てきたのが、この作品であったのだ、多分。名だたる警察小説のヒーローをミーハーとしてこよなく愛する若い世代の刑事の出現。これだって書き方がお粗末であればニーズを満たすことはできなかったはずなのだが、なんとも味のある文章、それなりに女性らしく繊細で生真面目な描写。何よりも丁寧に作られた人対人という構図にフォーカスした姿勢。

 極めて日常的な、ぼくらに近いところに刑事たちを引き寄せて、言い方を変えれば事件はそっちのけで警察署の中の描写に重心を置いたスタンス。そういう意味ではとても新鮮だし、今まであまり日本小説では味わったことのない、欧米なみの生活臭のある人物たちである。全然格好良くなく、そのくせ頑張り、時には鋭く、でも大きなミスメドをし、どこまでもアンチヒーローな身近な刑事たち。
 
 作者もおそらく警察小説のミーハーなのだろうなと思う。読むことが好きで、書くことが好きで、そして多分、自分で造形した刑事たちが何よりも好きだろうと、そう思える作品である。ある意味大変に素晴らしい現象ではあると思う。

このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uc1976
形式:文庫
まずなんといっても各キャラの立ちっぷりはお見事。
薀蓄が程好くちりばめられ、伏線は判りやすく張られて手堅く回収されています。
若い刑事が一揉みされて現実に目覚め、警察機構改革への決意に燃えつつ
キャリアへの道を目指してゆく姿もさわやかで魅力的。
裏表紙で「新世代の警察小説」と謳っていますが、たしかにジャンルをクロスオーバーする新しさのある作品だと思います。
アブノーマルセックスのシーンを削って表紙をイラストに変えればライトノベルの棚においても通用するのではないでしょうか。
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投稿日: 12か月前 投稿者: 暮坂透
途中で飽きた
潮崎のキャラがうざかったが、それでも日本の女性作家にしてはまあまあかなんて思いながら読んでたけど、途中で飽きて読むの断念。やっぱり日本の女性作家かという感じ。
投稿日: 12か月前 投稿者: シーラカンス
他の作品の刑事がちらほら・・・
一見すると内容はハードボイルド警察小説っぽいですが、コミカルなキャラが出てきたりして非常に不思議な感じがする警察小説です。... 続きを読む
投稿日: 2008/9/17 投稿者: ヒロシアカリ
中々
何となくテに取ってみたけど、以外に面白かった。で、中に出てくるベイエイア(神南)署。
今野 敏さんのファンなのかな?この作者。この本が良かった人は... 続きを読む
投稿日: 2008/4/9 投稿者: とっかりくん
うわべだけ
申し訳ないのですがほとんど残るものがありませんでした.

事件のヒントをネットで調べてあっさり見つけてしまったり,... 続きを読む
投稿日: 2006/9/3 投稿者: ポロロッカ
無骨な刑事とお坊ちゃん刑事が麻薬と拳銃の密売ルートを追う
東京池袋署刑事課に勤務する武本正純。
無骨な顔と、正義感からなのだが容赦のない腕力で「キチク」と
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投稿日: 2002/7/2
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