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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
形態の勝利,
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レビュー対象商品: それでも、日本人は「戦争」を選んだ (単行本(ソフトカバー))
学生向けの講義とした形態が、「わかりやすさ」に寄与している。 半藤さんの著書にも通じるものがあった。 歴史という解釈については、様々なものがあると思うので 一つの解釈と捉えて読めば面白かった
740 人中、582人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
会議で戦争は始まらない,
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レビュー対象商品: それでも、日本人は「戦争」を選んだ (単行本(ソフトカバー))
五つの戦争の戦争に関する資料をじっくり読み込み、良く咀嚼し語られている。しかし、資料主義に徹するあまり,肝心の社会全体の流れが把握されていない。 第二次大戦について評するならば、以下のような社会情勢に全く触れられていない。 (1)1929年の世界恐慌、1932年のオタワ会議に端を発するブロック経済に より、持たざる国であるドイツと日本が経済的に追い込まれていったこと。 (2)そういった中で、ソビエト革命発の社会主義的イデオロギーが世界に拡散し、 ドイツではナチス、日本では右翼社会主義的思想の台頭を許したこと。 (3)日中戦争の激化に伴い、日本はABCD方包囲陣により、経済はさらに悪化し、 アメリカの石油禁輸により、エネルギーが枯渇することが必然となったこと。 (4)中国では「通州事件」が起き、アメリカでは「絶対的排日移民法」が成立し、 日本人の人種・民族感情が極限に達し、政治家、軍部を戦争に駆り立てたこと。 加藤氏の解説では、あの悲劇の戦争がなぜ起こったかは誰も分からないのではないか。 多くの人が日本は戦争の反省が足りないというが、「A級戦犯」が悪かった。軍部が 悪かった。というだけでは、何も得るものはないだろう。 当時の社会問題を冷静に分析すれば、戦争に至る道には、「ブロック経済」 「イデオロギー問題」「エネルギー問題」「民族感情」等々の問題が重要な位置を 占めていたことに気づく。そして、これは今こそ私たちが問い直すべき問題だと思う。
77 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
素晴らしい著書なるも、日中戦争以後には陰り,
By 大宅世継 (神奈川県鎌倉市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: それでも、日本人は「戦争」を選んだ (単行本(ソフトカバー))
高校生を相手に、大学教授が授業をすると言うことは素晴らしいことだと思う。高校の授業は概して教科書に囚われてしまいがちで、十分に合理的な説明がなされず、 それ故高い関心を持つ生徒にとっては欲求不満の残るものとなってしまうからだ。 だから、加藤先生が栄光学園に出向いて最新の研究に基づき講義を行ったと言うこと自体、価値あることだと思う。 内容としても、前半は迫力のあるものだった。 日本が置かれた政治経済的な状況を眺めた上で、政策担当者や知識人、当時の人々の思考をトレスしていくという手法は 「なぜこうなったのか」を実に明快に説明できているし、地政学的な視点は教科書に全く欠如しているものだと思うので、 その点も新鮮である。 しかし残念ながら、日中戦争期以降については精彩を欠いていたように思う。 他のレビュアーの方も書かれているように、マクロな経済的視野が少なくなってきていることも一因だろうが、 「各政策担当者がなにを考えていたのか」ということは述べられていても、「なぜそのような思考に向かったのか」 たとえば陸海軍と対立であるとか当時の官僚制とか、そういった構造の分析が少ないことも理由に挙げられるだろう。 胡適と日本の政策担当者を比較する時に、彼らのおかれていた状況を比較しなければ現代への意義ある洞察は得られない。 ともあれ、総体としては非常に面白い本だった。自分も高校生の時にこの様な授業が受けられればよかったのに、と切に思う。
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