中々異色の対談集。
私にとっては、「名前と何をやっている人かは知っている」程度の知識しかない人が多く集まっているが、その人々の専門性や指向性に関係する様々な穏やかな、かつ深い韓国・朝鮮との関わりが語られるというところが、非常に知的好奇心をそそられる。
この本の良いところは、テーマをデフォルメして絞り込んでいないところだと思う。
プロフィールにも、対談の相手の全体像が書かれているが、それが「韓国・朝鮮」にどう繋がるのかは最初分からない。
が、読み進めているうち、各人の経歴や思考に深く沁み込んだ「韓国・朝鮮」が徐々に自然に穏やかに語られていく。そこで語られる「韓国・朝鮮」は多岐の側面にわたっており、また、その専門性の深さには舌を巻く。また、この本を通じて、それらに気軽に接する事ができるのがありがたい。
この本の真の価値は、そういった、「韓国・朝鮮」の様々な分野にインスパイアされる事だと思う。
私も、この本を読んだ後、観たい映画や読みたい本が目白押しになってしまった。
良書。