文芸雑誌「文学界」、「オール読物」の編集長といえば、名を成すまでの作家たちの活動を陰で支えた人物でもある。1973年、『草のつるぎ』で第70回芥川賞を受賞した野呂邦暢氏について著者は、「現場で処女作・デビュー作・ヒット作・代表作・話題作のすべてに接した」と言う。出会って以来野呂氏から送られた100通を超える手紙文から、作家としての才や人間的魅力をあぶり出す。また、80年に第83回直木賞を受賞した向田邦子氏に、山口瞳氏の助言を受けて小説を書くよう勧めた秘話などを明かす。両賞の全データを巻末に掲載。
(日経ビジネス 2004/03/29 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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