母親はそばを打つ。
その母の手作りのそばがら枕を長年使用してきたが、それがくたびれてきたので代わりの枕を所望したところ、
「そばがらを洗って乾かして、そりゃもう大変な手間なんだ」
といわれ、結局この製品を購入することにした。
心配した変な匂いもなく、とても気に入った。
そば枕は、頭をどう置こうとも、たやすくフィットし、余計な反発を感じることがない。
これが一般のクッション枕と決定的に異なる点である。
また通気性にも優れており、妙な匂いがつくことも少ない。
加えてこの製品は中央がくぼんでおり左右は少し盛り上がっている。
これが絶妙である。
仰向けになれば後頭部がくぼみにはまってちょうどいい。
そこから寝返りを打って横向きになれば、今度は頭が肩の高さの分だけ高くなるが、
まさにその高くなる分だけ、枕自体も高くなっているのである。
これは母親の手作り枕を超えたすばらしい工夫と思った。
カサカサ音がするのが欠点と言えばそうかもしれないが、
動かなければ音もしないので、特に問題にはならないと思う。
唯一の問題は、この枕がすばらしすぎるという事である。
子どもが勝手にこれを使った挙句、大層気に入ってしまい、遂に奪い取られてしまったのだ。
しかたなく、自分用に二つ目を購入したところである。
そば枕もまた他の枕同様消耗品である。
いずれはそばがらがくたびれて用をなさなくなる日がくる。
メーカーによればそれは 2-3 年とのことであるが、
2-3 年でこの値段。高いと思うか安いと思うか。
快適な睡眠は何物にも代えがたいと考えれば十分安いといえるのではないだろうか。