蕎麦を極めた「永山流そば料理の世界」が広がる。
ごく一般的なそば料理に留まらず、こんな蕎麦料理があったのか!と驚嘆させられる
永山蕎麦会席の一品まで紹介されており、従来のよくある「蕎麦の打ち方本」とは
まったく違った趣になっている。
感心なのは、紹介料理すべてのレシピが巻末にまとめられており、蕎麦打ちを自身で
される方のみならず、料理に関心のある方には心強い参考書となるだろう。
特に「甘味料理」は是非一度賞味したくなるようなものばかりだ。
蕎麦の本というと、有名店の品書きを集めてカラー写真で掲載しただけのような内容で
あったり、名人による「蕎麦打ちの解説」に終始し、その他の料理はオマケ程度に紹介
されているだけという本が多い中にあって、この一冊は異質な存在である。
カラー写真で掲載された料理の数々は眺めるだけでも楽しいが、もう少し蕎麦道を極め
たいという方には、ぜひ一読をお薦めする。