p.38にこんなセリフがある。
> "こうやればこうなる" じゃねぇんだ、そば打ちは!!
> "こうなる" ように、どう打つかだ!!
えぇこと言うたっ!! 技術というのは本質的にそれだ。工学とはそういうもんだ。
加工前の原料の品質が完全に均質でブレが無いなら「こうする」と「こうなる」は同じことだ。どうやって毎回「こうする」に誤差が出ないようにすればいいのかだけを考えれば良い。
しかし、加工前の原料の品質が完全に均質などありえない。故に完璧に同じことをすれば、品質の乱れがそのまま製品に現れる。それをどうやって抑えて、最終製品を同じ形にするか、それが工学の本質。技術や技の見せどころ。
具体的には、中間生成物の状態を見る。で、品質の乱れを感知する。そのズレ分を補正するように次のステップを加減する。次の中間生成物を作り、また状態を見る。加減する。これを繰り返す工程で最終製品の品質がおなじになるように持っていく。
「"こうなる" ように、どう打つかだ!!」には、工学の基礎的な考えが詰まっている。素晴らしい。