面白かったです。
流石というか、いつものしっかりとした文章で楽しませてくれました。
もちろんストーリーもキャラも良く、一気読みです。
あらすじは本の紹介で書かれている通りです。
・・・でもなんで、親友の立場の湯上がリサを連れ戻しに来たのかが疑問ーと思う方がいるかと思われます。
それはリサが今の店で働き始める前に、何も言わずに家族や友達を捨てたから。
湯上は親友なので、皆の為、リサの為に代表で捜しに来たんです。
こちらのストーリーにはこの事がずっと関わってきます。
だからリサは主人公の朝比奈と湯上の二人の次に、大事な脇キャラです。
最後の最後までずっと関わります。リサが関わり続ける事で、二人に結果的に色々な事を巻き起こすのですが。
リサの事ばかり書いてしまいましたが、主人公達のキャラを紹介させて頂きますとー
主人公の朝比奈は、過去に辛い出来事があった為、今の人付き合いの仕方にもそれが反映されている。
だからこそ、優しくてその人を尊重する思いやりがあるタイプ。広告代理店勤め。
湯上はリサの高校からの友達で、中身、外見共に男らしい人。
(朝比奈の勤める会社と付き合いがあり、紳士用肌着や靴下等を扱うメーカー務め)
リサいわく、「自分がこうと思ったら絶対曲げたりしなくて、頑固でやたら行動力があって始末に終えない」
らしい。確かにそうでした、最後まで。キャラがぶれてなかった。それに根は優しい。
朝比奈の周囲には湯上のような人が今までいなかったので、朝比奈は湯上に惹かれます。
その出会いから過程が、丁寧に描かれているので恋愛面でも納得です。
中盤以降から後半にかけて、大きく事が動くのですがそれが結果的にとても良かった。
その事は初めの方にも書きましたが、リサが大きく関わります。
リサがいなければこの二人の恋は始まっていなかった。
ラスト近く、もしかしたら笑うシーンじゃないかもしれませんが、ちょっとしたどんでん返しが笑ってしまった。
なるほど〜、と思ってしまう展開で、これがこのストーリーを余計に楽しく色取ったのだと思います。
このストーリーには世間的なゲイに対する意識等も書かれ、登場人物達を色々惑わせていました。
そんな点もこの作品ならではの描かれ方がされていて、良かったと思います。
そういった事が説明くさくなく、ストーリーに乗っかってました。
だからこの作品は、男同士が当たり前に恋する気持ちというものを大切に扱った作品だろうな、と思います。
・・・少し切なくて、友情の大切さも描かれていて、ちょっぴり笑えるーそういう部分もありました。
ーそんな意味でもこの作品を読んで良かったと思います。楽しかったです。