この著者の本は買わないほうがいい。自分がバカなことに気が付いていない。あるいは、「英語に無知な日本人にはばれない」と思って高をくくっている。
この本で、バカを超えて非常にタチが悪い例を挙げておこう(「なか身!検索」で見られます)。
体調が崩れて気分が悪くなったことを言いたくて、"I feel bad."だと、「後悔している」とネイティブには聞こえると、著者は言う。
そんなことはない! 目の前で気持ちが悪くなった様子の人が、"I feel bad."とだけ言ったら、間違いなく「気分が悪くて辛い」になる。さらには、「だから助けて欲しい」という意味が加わっていることもある。
そんなことは誰でも分かるはずだ。たとえ英語を知らなくても分かる。なぜなら、目の前で辛そうにしていて、こちらに話しかけているのだから。
立場を置き換えて見たらわかるはず。見ず知らずの苦しそうにしている人が、胸を押さえながら、言葉で何か訴えてきた。今にも崩れ落ちそうだ。
手を貸して、とりあえず座らせるなりして、救急車を呼ぶとか、駅でのことなら駅員に知らせるとかするはずだ。
やっと何とかなって気が付く。その人が「キモチガ、ワカリマス」と言っていたと。でも誰も笑ったりはしない。
こちらが英語を喋っていても同じだ。たとえ間違っていても大丈夫。はっきりした表情は万国共通だし、身振り手振りも同様、しかも言葉より雄弁。
しかも、"I feel bad."は、心身の調子が悪いという文脈な中にあれば「気分が悪い」で間違っていない。
"I feel bad."だけではなく、この本で示されるような短い文は、前後の文脈や状況次第でいかようにも意味が変わる。"I feel bad."だけ示されて訳してくれと言われたら、実は困る。いろいろに意味があり得過ぎて、訳しようがないから。「後悔している」という意味にならないわけではないけど、それは無数の中の一つにしか過ぎない。
ネイティブということだけが売り文句の詐欺まがい商法に引っかかってはいけない。
しかし、「この著者のどこが嗤えるか」という視点で楽しむなら、それはそれでいいかもしれない。