前著『その英語、ネイティブにはこう聞こえますSELECT』の続編である。
前著同様、ネイティブスピーカー(アメリカ出身)の著者の1人が、日本の
教材や日本人から直接聞いた英語のうち、「不自然なもの」を集め、それが
著者には「どう聞こえるか」、また「より自然な言い方は何か」を場面ごと
に集めた用例集である。
shouldが「〜しなければならないのは分かっているけど、でもしないだろうなぁ」
の意味合いで使われることが多い(p. 45)こと、probablyは「そうなってほしく
ないけど、たぶん〜だ」というネガティブな内容の文で使うことが多い(p. 56)
等、単複や冠詞の有無による意味の違い等も含め、本書もネイティブならではで
英語を母語としない学習者にとっては分かりにくい「細かいニュアンス」を伝えて
くている点で興味深いし、非常に勉強になる。
また、このシリーズを通じて再掲されている表現もあるので、このシリーズを
何冊か通読することで記憶が定着することも期待できるだろう。
また、前著にはない本書の特徴として、eatとhaveの違い、fixとrepairの違い、
storeとshopの違い、baggageとluggageの違い等、「類語の使い分け」のコーナー
があることと、ヘルスメーター、プロポーション、OB、ボディチェック、オープン
カフェ、ホットカーペット等々の和製英語と、それに対応する英語を紹介する
コーナーがあり、個人的には非常に勉強になった。
本書によって、英語を使うことが怖くなってしまったり、必要以上に「ネイティブ
がどう思うか」を意識しすぎたりするのは、英語習得上、好ましくないだろう。
しかし、このシリーズ全般に言えることだが、本書を自分の学習段階に応じて、
主体的に自分にとって有効になるように使えば、大いに勉強になる本である。