シリーズの第三巻です。本編の他に番外編として、
ミルドレッドと彼の妻であり恋人・セルマゲイラの、
一年で一度きりの逢瀬のお話も収録されています。
今回の舞台はパルメニアの王都ローランドです。
ミルドレッドの即位5周年の祝賀にあわせ
「隣国ホークランドの皇女か、
王家に連なるグランヴィーア大公家の令嬢かを王妃に」
という話が持ち上がり、パルメニア国内は一気に緊迫します。
その頃ローランドに居合わせたフランは、偶然見かけた幼馴染が、
探していた『リトスの仮面』の継承者であることを知り、
エルゼリオの助けを借りて王宮に乗り込みます。
自分のより大切な人であるほど、自分を忘れてしまう。
また、自分の中から大切な人の記憶が消し去られてしまう。
それぞれがそれぞれに、辛い局面を迎えます。
展開としてはヘビーですが、面白くグイグイ読めました。
個人的にはミルドレッド、次点でシグルドの行く末がとても気になるところです。
フランの選択が一体何をもたらしたのか、続きが待たれます。
もし遠征王シリーズから読んでいれば、
あのときの!と思うようなものがいくつかあると思いますので、
あわせて読むと更に楽しめると思います。