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そのときは彼によろしく (小学館文庫)
 
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そのときは彼によろしく (小学館文庫) (文庫)

市川 拓司 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

2007年夏公開の映画化原作。待望の文庫版!
とある地方都市で小さな水草ショップを営むぼくのもとに、ある夜ひとりの美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあった求人チラシを手にして……“アルバイト募集 年齢性別不問。水辺の生き物を愛する方ならどなたでも”。この出会いが、奇跡の始まりだった。著者の愛する映画『ノッティングヒルの恋人』へのオマージュで始まるファンタジックな青春ラブストーリー。'07年6月の映画公開に向け、著者初の、そして待望の長編文庫化!


内容(「BOOK」データベースより)

小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして―。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。

登録情報

  • 文庫: 512ページ
  • 出版社: 小学館 (2007/4/6)
  • ISBN-10: 4094081607
  • ISBN-13: 978-4094081602
  • 発売日: 2007/4/6
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 113,538位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    180位 ─   > 文学・評論 > SF・ホラー・ファンタジー > 日本の著者 > あ行の著者
    21604位 ─   > フォーマット別 > 文庫
    29643位 ─   > 新書・文庫

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5つ星のうち 5.0 何だか心が ぽっと あたたかく, 2007/4/30
By bintang67 (新島(東京)) - レビューをすべて見る
ページをめくって最初のフレーズは
〜 鈴音は両手を広げ、天を仰ぎ見ながら言った。「『かくのごとき夢あれかし』って。」…「ねえ、それって、とてもすてきな夢だと思わない?すべてのひとたちがみんなそこで繋がっているのよ」〜でした。
何のことを言っているのか分からず読み進めていくと、いろいろな場所に残されたジグソーのピースが少しずつはまっていくように話がつながって行く感じで楽しく読めました。
かなり現実離れというかあり得ない話で、その手の話は苦手という方の評価は低いかもしれませんが、ファンタジーとわりきって読むにはいいかもしれません。読んでいる間はなぜか、主人公が映画の帯とは違い、妻夫木くんと長澤さんがずっとイメージされてました。先を読みたくてあっという間に読破しました。読み終わって何とも言えない、ほっとして温かい気持ちになりました。母の墓参りにも行きたくなったり、随分前に亡くなった祖父のことも思い起こされたりしました。「生きてるっていいね。」「好きな人がいるっていいね。」と誰かに言いたくなりました。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 愛のバイブル, 2008/5/11
男女の間で本当に愛し合える相手はこの世でただひとりしかいないという。その人が愛し合うべき第一番目の相手だ。しかし、誰もが、一番目の相手と巡り合えるとは限らない。多くの人が二番目の人ならまだしも、もっと結ばれるべきでなかった相手と結婚し、一緒に暮らしている。そこから世界の最大の不幸と諸悪が生まれると言えなくもない(ドメスティック・バイオレンス、子供の不良化、いじめ、人類愛の欠如など)。
これは、一番目どうしの愛を描いた悲しいぐらい美しい純愛物語。主人公ふたりの恋愛を中心に、三人の友人たちの厚い友情と、多くの人たちの大きな人間愛が描かれる。主人公二人の愛は、とてもスピリチュアルだ。男女の愛であるから当然フィジカルな面は不可欠であるけれど、フィジカルな愛は、スピリチュアルな愛と一体になっている。自分のことよりひたすら相手のことを思いやる。
そのような愛は広く大きな愛につながる。主人公智史のお父さんは息子にいう、「いいものを食べられるようになんかならなくたっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。」(470頁)と。だから、愛し合う夫婦の子供に悪い子は生まれない。
作者は、汚濁に満ちた今の世のなかで、本当の愛のありかたを主張している。ここに書かれたようなやさしさは、人間の心の心奥に触れ、神の世界にも近づく。あちらの世界が出てくるが違和感はない。とてもやさしい気持ちになれる最高の愛の物語である。


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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 優しい物語, 2007/8/4
懐かしむ想いの強さは、想い出からの距離に比例する。

14歳の淡い恋を引きずるもうすぐ30歳の”僕”。
そこへやってきたかつての仲良し3人組の紅一点。
女優になっていた彼女に気付かない”僕”。

「ケーキバイキングに行きたかったのよ」

来し方を振り返り、行く末を見直すための休憩だと彼女は言う。
もちろん、”僕”は信じない。
寝てないことも、薬を飲んでいる事も知っているから。


どこかステレオタイプな滑り出しにやや失望しながらも、作者のつむぐ
言葉の優しさとみずみずしく繊細な描写にやがて物語に引き込まれます。

最後の一人が病院からの急報で見つかった時も、ステレオタイプ感は拭えなかったのに、
そこからの物語は鋭く急転・・・・

ややオカルトじみた話も混ざりますが、腑に落ちないというよりは、信じたくなってしまう。


   鈴音は両手を広げ、天を仰ぎ見ながら言った。
  「『かくのごとき夢あれかし』って」
  そして嬉しそうに微笑む
  「ねえ、それって、とても素敵な夢だと思わない?
   すべてのひとたちがみんなそこで繋がっているのよ」

                     −本作の扉より


作者が書きたかったのは恋愛も含む、もっと大きな愛なのではないでしょうか。
だって、タイトルが、ね。

それにしても時間がかかったな、お父さん。
しかたないか、きっとアッチは広いのに、お父さんスプリンターだもんね。
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