記者会見のむづかしさは、「素人」がやるからに他ならない。
どこの会社でも謝罪や釈明の記者会見の経験者がそうそういるはずもないから、ブッツケ
本番のむづかしさでもある。
本書はそんなときどうしたらよいのか、が分かる本だ。
情報の整理、現状把握、ステートメントの作成から、記者会見の設営ややり方まで丁寧に
説いている。
相手の立場になって考える、という姿勢も必要なことだが、じつはこれが最もむづかしい。
本書にも懸念が示されているように、守りに入ると、どうしても会社の立場が優先して
しまうものだから‥。
船頭が多くて、意見の食い違いが最後まで尾を引くこともあろう。
実際にコトが起こると、現状把握が適切になされるか、ステートメント作成がすんなり
できるのか、その辺り、不安な会社は結構多いのではないのだろうか。
所詮は組織の問題だが、かくして、ヘンな記者会見は今後もつづく‥という危惧は消えない。