ミュージシャンや俳優、映像ディレクター、そして文筆家として才能を発揮していて、そのルックスから優しく誠実な印象も与える星野源。
でも、本書を読むと、なかなかのダメ人間みたい。
携帯料金の支払いがなかなかできなかったり、洗面台をびしゃびしゃにしてしまうことに悩んだり、人付き合いが苦手だったり。
題材はほとんどがタイトルのように普通の人の生活。
その意外なダメっぷりに笑ったり、同じダメ人間からすると「あーわかるわかる」とおもったり、単純におもしろい。時折出てくる「仕事仲間のK」に正論を言われて凹むところも笑える。(Kってカクバリズムの角張さんでしょうか笑)
でも、そんなくだらない話の中で語られる星野さんの考え方にはすごく共感するところがあったり、考えさせられることがあったり、得るものも多かったです。
「生活」は苦手でも、しっかりと自分を持った人なんだなーと思い、親近感を抱くと同時にやはり素晴らしい曲を作るだけのことはあるよなあ(偉そうですみません)なんて納得させられました。アルバム「ばかのうた」のルーツも垣間見えた感じがします。
テンポの良い文で読みやすくおもしろいのと、ひとつひとつのエッセイはそれほど長くないので、何度も繰り返し読んでいます。
星野源ファンはもちろん、全てのダメ人間におすすめです!
ちなみに、下ネタも結構出てくるのですが、あまりにもさらっと書かれているからか、文体のせいなのか、星野さんの人柄のせいなのか、女性の私が読んでも全然不快に感じさせないのがすごいとおもいます(笑)。