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そこに、顔が (角川ホラー文庫)
 
 

そこに、顔が (角川ホラー文庫) [文庫]

牧野 修
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

高橋の父・一郎が自殺した。遺品整理で見つけたノートには、怪しい人体実験の経緯と、黒い影のような顔に追われる妄想が書かれていた。さらに次々と、同じように顔にとりつかれた人々が現れ…!? 戦慄の本格ホラー!

内容(「BOOK」データベースより)

「そこに顔が」そんな言葉を残して、大学教授だった高橋の父が自殺した。遺品整理で見つけた父の日記には、不気味な人体実験の経緯と、不気味な人体実験の経緯と、黒い影のような“顔”につきまとわれる妄想が書かれていた。その時ふと背後に、何かの気配を感じる高橋。さらに父と同様、邪悪な“顔”にとりつかれた人々が次々と現れて!?果てしなく連鎖していく、死への欲動と爛れるような悪意。その“顔”を見たものは、必ず死ぬ―!戦慄のリアルホラー。

登録情報

  • 文庫: 313ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/11/25)
  • ISBN-10: 4043522142
  • ISBN-13: 978-4043522149
  • 発売日: 2010/11/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 361,853位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すばらしく直截的なタイトル/ジャケットがストレートなホラーっぷりを想像させる、牧野修久々の角川ホラー文庫書き下ろし作。

その顔を見た者は必ず、死ぬ!
という身も蓋もないキャッチはほとんど失笑ものだが、直訳すればそーゆー話。死へ向かうそのプロセスや原理に取り立てた斬新さは無いが、あぁなんだかヤなものに苛まれているなぁという「恐怖」の感覚、精神的な病理の感覚は、読み進むほど確実にその嵩(かさ)を増す。

不可解な言動を最後に自殺した大学教授の息子/高橋は、その遺品を整理する中で三冊のノートを見つける。高橋はそこに記された父の手稿を読むことで、自死へ至った父親の内心を探り始める。物語はその日記の断片と、高橋の周囲で相次ぐ異常な死の連鎖を並行させて進んでいく。そしてやがて、その鎖の手元を握る存在が浮かび上がり、物語は終局へと進んでいく。

馬鹿にされ嘲笑われコケにされ罵倒され虐められあるいは大事な存在を喪失させられそのココロに大きなダメージを負った人間が、タールのようにどす黒く鬱積したエネルギーをぐるりとネジれさせ外部へ他者へと向けていく過程の禍々しさ痛々しさ狂おしい怖さを描くことにかけては超一級である牧野修の「徴(しるし)」は本作でも各所に刻印されていて、そのイタさコワさカナしさの鮮烈がイヤが上にも強烈に胸をエグる。あぁいやだいやだ見たくないよぉおと思いつつも目が離せない「壊れてしまった」人たちの言動は、生理的な方面からの恐怖を煽る。

あとがきにて作者は「ただ出てくるだけの幽霊なんて怖くない」と書いている。そして「いろいろ考えている間に、とうとう私はその解答を思いついてしまったのだ。幽霊の正体と、だからこそ幽霊は災厄をもたらすのだとういう、その解答がこの小説の核になっている」と。

牧野修が生み出した人間に"物理的に作用する"それと、それを引き起こすための"カギ"には、うそだうそだと解っていながらも夜中に思わずゾッとしてしまうような。たとえば「リアルヘヴンへようこそ」のようなトンだ幻想大作ではないし、「死せるイサクを糧にして」のような徹底した不条理とも違うが、牧野修のイヤ巧さが巧妙に張り巡らされた良作だったと思う。ラストにかけての、旧き良きアメリカンホラーを思わせるドタバタとホロり加減もグッド!
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ホラー小説において「顔」は
結構メジャーな題材なような気がします

私が最近読んだ作品としては
綾辻行人著「顔」・京極夏彦著「冬」等がある
この2作品は幻想的な作品だった

しかし、牧野氏は不可解な「顔」の出現に
怪奇な理論を導入する

他人の動作を見ている人の脳内でも
その動作を行うニューロンが活性化する

これをミラーニューロンといい
社会生活を営む為の共感等の能力に
大きく関わっている

死のミラーニューロンを
もし意図的に活性化させることができたなら・・・

科学的な手法で、
新たな呪術を開発しているようでもあり
少しSF的で牧野氏ならではの味わいだった
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