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現代史というものは、自分が実際に見聞きし、体験したことであっても、案外正確には覚えていないものである。それは、知識としてよりは記憶としてインプットされているせいもあるのだろう。したがって、きちんとした史実を示されると、自分がとんでもない勘違いをしていたことに気づかされることも少なくない。
本書は、日本の戦後を通覧するべく書かれたものだが、戦後まもなくのことについてはもちろん、つい最近のことであってもあらためて気づかされること、認識させられることなどが数多い。とくに政治においては、細川内閣以降連立政権が続き、党派の分裂・合体が相次いでいるため、ほんの少し前に誰がどういう立場でどんなことを言っていたか、忘れてしまいがちである。本書を読んで、そうだったのか!と思うことは随所にある。
学生運動や労働争議、文部省と日教組との激しい対立などは、今となっては遠い昔の世界のような話である。本書にはある教員養成大学で学生が日教組のことを「にっきょうぐみ」と読んだというエピソードが紹介されているが、ゲバ棒もロックアウトも今では死語に近い。その一方で、公害や基地問題など、いまだに解決を見ていない問題もある。特に公害を隠し続けた企業や行政などの体質は、なんら変わっていない。過去を教訓とし、同じ過ちを繰り返さないために、現代史の検証はさらに深められるべきであり、本書はそのための優れた教科書だと言えるだろう。
なお、コラムとして登場する「こぼれ話」や「ミニ知識」などは、雑学として興味深い話が満載である。(杉本治人)
本書は、日本の戦後を通覧するべく書かれたものだが、戦後まもなくのことについてはもちろん、つい最近のことであってもあらためて気づかされること、認識させられることなどが数多い。とくに政治においては、細川内閣以降連立政権が続き、党派の分裂・合体が相次いでいるため、ほんの少し前に誰がどういう立場でどんなことを言っていたか、忘れてしまいがちである。本書を読んで、そうだったのか!と思うことは随所にある。
学生運動や労働争議、文部省と日教組との激しい対立などは、今となっては遠い昔の世界のような話である。本書にはある教員養成大学で学生が日教組のことを「にっきょうぐみ」と読んだというエピソードが紹介されているが、ゲバ棒もロックアウトも今では死語に近い。その一方で、公害や基地問題など、いまだに解決を見ていない問題もある。特に公害を隠し続けた企業や行政などの体質は、なんら変わっていない。過去を教訓とし、同じ過ちを繰り返さないために、現代史の検証はさらに深められるべきであり、本書はそのための優れた教科書だと言えるだろう。
なお、コラムとして登場する「こぼれ話」や「ミニ知識」などは、雑学として興味深い話が満載である。(杉本治人)
内容説明
つぎは、日本を! ベストセラー『そうだったのか!現代史』読者15万の声にこたえてついに完成! 自衛隊、日米安保、憲法、政治改革など、岐路に立つ日本の明日を拓くため、知っておくべき史実を詳解。
内容(「BOOK」データベースより)
自衛隊、日米安保、憲法、経済、政治改革、日本をめぐる重大問題がすべてわかる!激動の時代を読むための一冊。
内容(「MARC」データベースより)
誰でも知っている最近の事件から、日本の現代史をわかりやすくさかのぼることができる。写真やコラムを充実させ、雑誌のように読みやすい。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池上 彰
1950年、長野県生まれ。NHKに入局し、松江放送局、呉通信部勤務を経て報道局社会部へ。記者としてさまざまな事件、災害、消費者問題などを担当する。首都圏向けニュース番組のキャスターを5年つとめた後、1994年からNHK『週刊こどもニュース』のメイン司会として出演。NHK報道局記者主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1950年、長野県生まれ。NHKに入局し、松江放送局、呉通信部勤務を経て報道局社会部へ。記者としてさまざまな事件、災害、消費者問題などを担当する。首都圏向けニュース番組のキャスターを5年つとめた後、1994年からNHK『週刊こどもニュース』のメイン司会として出演。NHK報道局記者主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)