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そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 単行本 – 2007/8/23


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出版社からのコメント


本書「おわりに」より抜粋

まったく見ず知らずの上勝に来てから28年が経過したが、あっという間に過ぎてしまったような気がする。いろんな人たちから、「生まれ育った町でもないのに、なぜそこまでするの?」と聞かれるが、なぜだか自分でも分からない。おばあちゃんたちを主役にしたと言われるが、ほんとは自分自身が主役になっているのかもしれない。必要とされていることに、自分が喜びを感じているのかも・・・・・・。でも大事にしてきたのは、どんな人でもそれぞれに良さがあり、その場面づくりができればいいなぁと思ってきたことだ。
自分が社会の役に立つということが、どんなにうれしいことか。このことを「彩」事業を通じて、おばあちゃんたちから教えてもらった。事業の成長とともに、最近では「息子が帰ってきてくれることが何よりもうれしい」と涙を浮かべるおばあちゃんの姿が見られるようになって、これは私の人生最高の喜びである。この事業の成功は、もちろん私ひとりでできたものではなく、多くの人が応援してくださったことによるものだ。本当にありがとうと感謝の言葉を捧げたい。
最近、全国各地を回ってみると、全国の農村では心の空洞化が起きている。「もう、何をやってもダメ」とあきらめムードが漂い、自分のところを自慢する人や誇りを持った人が少なくなってしまった。あと何年この地域は持つだろうか、というところもたくさんある。一次産業の衰退、公共事業の激減、そして何よりも学校統合により地域に子供たちの声が聞かれなくなってしまったことは、いままで持っていた「気」がプツンと切れてしまう結果になった。少子高齢化社会の現実に、町が消えるか、甦るか、完全に岐路に立つときである。
なんとか、という思いを持って、全国からたくさんの方が上勝に来られるが「彩」の事業で成功したところは未だにない。なぜですかと聞かれると、私は「心の絆」だと答える。
この商品は、料理人は自分を演出するために使うものであり、おばあちゃんたちだってそうである。まさに、自分を表現する鏡のようなものなので、心のつながりがすごく大事。そのつなぎ役をしてきたのが、私の役目であったと思う。絆と絆をつなぐことは、そうたやすいものではない。絆を育むことができれば、どんな事業でも成功へ向かっていけると思う。絆は磨かれた自分が得られる最高の持ち物である。
いま私がやっていることは、後継者を育てること。このことができなければ、町は消えてしまう。その具体策は、夢の種を蒔くことである。後継者を育てるには、いまの自分自身が輝くことから始まり、夢の種を蒔かなければならない。気を育て、後押ししてあげること。おばあちゃんの言った「やってみるって、大事やな」「自分で踏み出る勇気やな」と語る言葉に、幸せをつかんだ人の喜びがあふれている。夢の種を蒔くことが、地域を再生することの出発点にもなるだろう。がんばっていくぞぉ・・・・・・。
平成19年7月 横石知二

内容(「BOOK」データベースより)

男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから始まった感動の再生ストーリー。今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注目の町に変貌した。著者が二十数年かけて成し遂げた命がけの蘇生術の全貌が明らかになる。

登録情報

  • 単行本: 216ページ
  • 出版社: ソフトバンククリエイティブ; 四六版 (2007/8/23)
  • ISBN-10: 4797340657
  • ISBN-13: 978-4797340655
  • 発売日: 2007/8/23
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (52件のカスタマーレビュー)
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42 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 サトマン 投稿日 2007/9/3
形式: 単行本
 著者横石さんが、30年以上に渡って過疎の町(上勝町)を再生させることに奮闘したノンフィクションです。

 今でこそ、多くのメディアが上勝町をとりあげ、横石さんが商品化した「彩り」によって年収1000万も稼ぐおばあさんもいるが、開発当初は大変な苦労をさせていることが分かります。

 大変感動的なのは、努力が実って市場で売れるようになり、役目を果たした横石さんが農協に辞表を出した際、彩りを作っている農家から辞めないで欲しいという懇願書が届いたという実話だ。写真で農家の方の想いが綴られる。いかに上勝町で横石さんが大切な存在なのかが感じられる。

 農家の皆さんのことを考え尽力をつくし成功を収めるまでの物語は、農家をしている方だけではなく多くのビジネスマンにとってのヒントにもなると思います。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 柳野 健 投稿日 2009/11/24
形式: 単行本 Amazonで購入
 奇跡のノンフィクションです。
「どうしようもない過疎の田舎が、料理のつまものと結びついて大変身」という単純なストーリーではないです。
 町を何とかしようと悪戦苦闘していた青年が、がんこ寿司でつまものに感動する女学生を見て、上勝の田舎に結びつけたこと。つまものを使う料理の状況を理解するために、安月給の身銭を切って高級料理店に客として通って研究したこと。おそらく、一流の料理人たちも、意気に感じたのではないだろうか。仕事に全精力を注ぎ、17年間、家計に1円も入れなかったのを咎めなかった奥さん。おばあさんたちの潜在力を信じ励まし、もんぺ姿のおばあちゃんたちを、大阪、京都の高級料理店へ引率し、つまものの使われ方を実地で見せ、おばあちゃんたちが見違えるように進化していったことなどなど。
 人は変わる。それぞれの人が、自分の出番があり、働いて評価され、社会とつながっていると感じられるようになったとき、町は生き返った。横石さんは、それを「産業福祉」という。とても爽快な響きがしました。
 横石さんの父上が「現場の人を、一番大事にせなあかん」と息子に懇々と教えられたことがなければ、この奇跡の物語は生まれなかったかもしれません。心の土壌に大事な種を蒔かれたのだと思いました。
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41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 そんなの関係ねェ 投稿日 2007/8/29
形式: 単行本
料理に彩りを添える「つまもの」、つまり葉っぱの類。
かつては料理人たちが自らの“目利き”でつまもの(葉っぱ)を収集していた。
単に葉っぱといっても、そこには旬があり、伝統があり、薀蓄がある。
一朝一夕では分かりえないノウハウが詰まっており、それを料理人たちは代々伝えてきた。
この葉っぱを商品化し、一般市場に流通されるマーケットを開拓してきたのが、本書の著者だ。

著者は、良い商品を作るだけでは足りない、むしろ売ることのほうが大切だという。
生産者は作ることばかりに気をとられがちで、得てして売ることに無頓着。
そうならないために自ら全国的に営業をかけ、さまざまな方法で生産者であるおばあちゃんたちの意識や向上心を高めてきた。

巧みな仕組みを作りあげる戦術と人心を掌握する現場主義とのバランスこそが、成功の大前提であると学んだ。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 P子 投稿日 2007/8/25
形式: 単行本
 テレビや新聞など、メディアで盛んに取り上げられる「いろどり」のお年寄りの笑顔に圧倒され、去年『いろどり〜おばあちゃんたちの葉っぱビジネス』という、高齢者の笑顔満載の写真集を買って、ボロボロになるまで読みました。(資料や著名人のコラムも充実してて、お得でした!)
 その後、この事業の仕掛人の横石さん(この本の著者)の講演を聞く機会があって、涙が出るほど感動したけど、この本には、講演では聞けなかったエピソードがさらにテンコモリで、一気に読んでしまいました。ビジネス書としてもいろんなヒントがいっぱいな上に、「がばいばあちゃん」みたいな人情話もあり、とにかくストーリー(実話とは思えないほどドラマティック!)に引き込まれてしまいました。
 いまでは、田舎なのに高齢者が元気に働いて儲けている先端の成功例として紹介される上勝町だけど、20年前は朝から酒を呑んで、人の悪口や愚痴ばっかり言ってる人が多かったという話も、インパクトあります。(いまの、あのお年寄りのはじけるような笑顔からは想像できない!)
 いま日本中の田舎が、少子高齢化・過疎化・仕事がない、などの状況に気持ちがへこんで、補助金や行政の援助がないとどうにもならないと思い込んでしまってるけど、自分の身の回りを見て、何が地域の宝物なのかをしっかり考えて、20年がんばれば、この上勝町のように自分の力で再生できる
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