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そうか、もう君はいないのか (新潮文庫)
 
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そうか、もう君はいないのか (新潮文庫) [文庫]

城山 三郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (42件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる―。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ…。没後に発見された感動、感涙の手記。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

城山 三郎
1927‐2007。名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。1957年、『輸出』により文学界新人賞、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』や『毎日が日曜日』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 173ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/7/28)
  • ISBN-10: 4101133344
  • ISBN-13: 978-4101133348
  • 発売日: 2010/7/28
  • 商品の寸法: 19.2 x 15 x 10 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (42件のカスタマーレビュー)
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43 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 夫婦とは、この世で一番尊い存在かもしれない、と思いました。, 2008/10/17
By 
街道を行く (大阪府) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)    (殿堂入りNo1レビュアー)   
妻を失う、ということの辛さ、と語るには余りにも大きな喪失感を城山三郎さんの文面から間接的に体験させていただくことが出来ました。きっと自分もそうなるに違いないだろうと思いました。男にとって、それほどまでに妻の存在は大きい。妻は一歩下がって夫を立てているようにみえるも、夫ほど妻に何もかも頼りきっている存在はちょっと他に探せないように思う。「そうか、君はもういないのか」取り残された夫は誰もがそうつぶやいて虚空を眺めることでしょう。城山さんの、率直な語り口が、妻と生きる人生の醍醐味を描いてらっしゃるように受け止められました。いつかやってくる日なのですね。その時、悔いの残るようなことだけはしておきたくない、と考えました。城山さんご夫婦が如何に愛情を持ってお互いが接していたかが良く伝わってまいります。せめて、夫婦でいられる間は、いつも愛を持って暮らしてゆこうと思いました。
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68 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読んでよかった, 2008/6/22
戦前生まれらしく、堅くて古風な文体。
その文体をもってしても、抑えきれない出会いと新婚時代のフワフワしたときめき。
「おかしなやつだ」と苦笑いしつつ、優しい目で描写される奥さんの日々の言葉や暮らしぶり。
何十年もの間の、特に劇的とは言えない夫婦の平凡で平和な日々。

この作品は、2007年に亡くなった城山さんの遺稿とのこと。
書き終わっていたわけではなかったようで、抜けている箇所もあるのを、編集者が構成し、第一部としています。
かなり説得力のある構成と、城山さんの抑制された語り口のお陰か、
抜けている部分も「センチメンタルになりすぎるのを恐れて、城山さんはあえて書かなかったのだろう」と思わされます。
しかし、城山さんの娘さんによる第二部を読むと、ああ、城山さんは「書かなかった」んじゃなくて、辛くて書けなかったんだ、
だから後回しになって、書かないままに奥さんのもとに行ってしまったんだ、と思わされます。
第一部の飄々とした城山さん、第二部の慟哭の中、ボロボロになって生きていた城山さん。
その対比が痛ましく、そのためさらに鮮やかに、平凡な夫婦の日々が輝いて感じられます。
そしてそれは私たちに、平凡な日々のかけがえのなさを痛切に思い出させてくれます。
城山さんが、あの世で奥さんと美しい日々を重ねていますように。
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 こんな夫婦でありたい, 2008/10/26
夫婦愛に感動致しました。偶然のいたずらのような出会いから、奥様が亡くなられるまで、城山三郎さんにとって奥様がいかに大切な存在であったのかが伝わってきました。しかしながらこの本で最も素晴らしかったのは娘さんが書かれた最終章です。奥様への想いを抑え気味にするようすすめたのはこの娘さんであったことや、奥様との最期の別れの様子、城山三郎さんの晩年についてなど、ご自身では書けなかったエピソードを娘さんの視点から補完されたことで、ご夫婦の愛の軌跡が立体的に描きあげられ、思わず涙してしまいました。私にも結婚して十数年になる妻がおりますが、城山三郎さんご夫婦のように添い遂げられる夫婦でありたい、と改めて思いました。
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