昔あるところにおだやかなひらがな王国がありました。
ところがある日事件が起きたのです。
道ばたにどういうわけか「゛」と濁点だけが置き去りにされていたのです。
実はこの「゛」濁点はぜつぼうのせに仕える濁点だったのですが、自分がいるから主人が絶望するのだと新たなご主人を探すことにしたのでした。
さてさて?濁点は新しいご主人に会えるのでしょうか?
いつも文字についてしか役目を果たさない「゛」濁点が主人公のおはなしです。
普段考えもしない濁点への目の付けどころで非常におもしろい!
ぜつぼうのせに付いた「゛」濁点は主人が不幸なのは自分のせいではないかと主人に頼んで道ばたに捨ててもらった。
だが新しい主人を探すもだれも引き受けてはくれない。
おせわという世話好きなやつが絶望的な「゛」濁点を沼の中に放りなげた、沼の中での濁点のつぶやきがきほうになり、その「ほ」の字にくっつくと「きぼう」となり世の中を希望で満たしたのでした。
言葉の意味は濁点の付きようで大きく変わるのですね。
言葉のもつ意味や声に出したときの響のおもしろさを感じました。
小学校高学年くらいだったら、この新しい感覚を楽しめます