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せどり男爵数奇譚
 
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せどり男爵数奇譚 [単行本]

梶山 季之
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

知られざる古書の世界の内幕と書物に魅入られた人間たちを描く梶山季之の超異色ミステリー。

内容(「MARC」データベースより)

ある種の人間にとっては、本は魔物だ。これに魅入られたら、もう逃れようがない。知られざる古書の世界の内幕と書物に魅入られた人間たちを描く、超異色ミステリー。1974年刊の再刊。*

登録情報

  • 単行本: 329ページ
  • 出版社: 夏目書房 (1995/06)
  • ISBN-10: 4795257841
  • ISBN-13: 978-4795257849
  • 発売日: 1995/06
  • 商品の寸法: 19.6 x 12 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 437,295位 (本のベストセラーを見る)
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28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
小説家がふとしたことで再会した人物は、趣味が昂じて古書店を経営するようになった「せどり男爵」と呼ばれる男であった。その後彼と会うたび、古本をめぐる数奇な物語が次から次へと語られていく。初版本や稀少本に興味がない人でも本好きならこの面白さがわかるに違いない。

この本は著者が亡くなる前年の作品である。古書をめぐる話とはいえ、その中にはサスペンス、恋愛、政治など様々な要素が熟練したタッチで盛り込まれている。個人的には戦争や朝鮮に対する著者の思い入れが印象に残った。

このレビューは参考になりましたか?
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 世の中に数の多くない、でもある人にとってはお宝のような本。そういう値打ちものの本を蒐集する魅力に取り憑かれ、いつしかその技能を生業とするようになったせどり男爵。「せどり」とは古書業界の用語で、めぼしい本を見つけて、安く買ったその本を他の古書店に転売することを言うのだそうな。そんな異名を持つせどり男爵が、これまでに体験した出来事、彼と同じような書物狂、愛書家の人たちを語っていく話が六つ収められています。

 たかが本、されど本。
 一般の人たちにとってはクズ同然の本が、その道の目利きたち、コレクターたちから見れば、なんとしてでも手に入れたい垂涎の書となるんですねえ。憑かれた人たちの執念が、しばしば狂気的な度合いにまで高まり、善悪の判断さえなくしてしまうところなど、読んでいてぞくぞくしました。

 本書は、「ミステリー通になるための100冊/まずは本の謎」の中で、北村薫さんが取り上げていた一冊(『この文庫が好き!』朝日文芸文庫より)。ずっと気にかかっていた作品でしたが、思い立って読んでみて良かったです。一旦読み始めたら止まらない面白さがあったから。
 殊に、本の装丁をめぐる第六話のインパクトが強烈! 「ここより先、怪物領域」とでもいう、憑かれてしまった人間の妄執に戦慄させられました。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:文庫
 作家である「私」がひょんなことから知り合ったのは古書店を経営する“せどり男爵”こと笠井菊哉。男爵が語る、古書をめぐる数奇な6つの物語を収めた連作短編集です。

 最近はその意味を知る人も徐々に増え始めた「せどり」という言葉が題名に付されていますが、この短編集が書かれたのは昭和49年。インターネットの登場の遥か前のお話です。
 古書を求める主人公の道程は断然アナログでなんとも懐かしい、足を棒にしての渉猟の旅です。

 この短編集の妙は第一に、本を偏愛する人々の奇妙奇天烈ぶりにあります。書物を愛でるというよりも、目当ての書物を手に入れるためには魂すら売りかねない彼らの行動は時に常軌を逸し、人倫にもとる行為や性的にも妖しい所業へと足を踏み外していきます。
 第6話の、本の装丁をめぐるお話は大変猟奇に満ちていて、「家畜人ヤプー (角川文庫 (2981))」的な読後感を味わうことになるでしょう。

 私も本好きを自認する口ですが、書物への愛情はこの短編集に出てくる人々の足元にも及ばないなという劣等感を抱きつつも、同時にまた、彼らほどの“愛情”を持っていない自分に安堵の心持を覚えたのです。

 そしてこの短編集の第二の魅了は、古書をめぐる知的な数々のトリビアの面白さにあります。
 自分の持っている希覯本の価値を高めるために同じ本を見つけた場合その本を破損するビブリオクラスト(書物破壊症)と呼ばれる人がいる。
 愛書家であるがゆえに、入手困難な本をついつい盗んでしまうビブリオクレプト(盗書狂)の存在。
 印刷ミスのために「汝、姦淫せよ」となってしまった17世紀のバイブル、「姦淫聖書」がある。
 こんな話が短編の中に散りばめられ、同時にそれが物語の核となる事件の重要なカギになっているのです。
 
 めったにお目にかかれない珍しいお話を読ませてもらった。そんな思いが残る一冊でした。
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初出は昭和49年上期の 「オール読物」
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投稿日: 2009/12/29 投稿者: 人形美々寿
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投稿日: 2007/10/20 投稿者: 東の風
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投稿日: 2007/7/23 投稿者: 秀文
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~古書に限らず、マニアックなものには様々数奇な人生譚がつきまとう。
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投稿日: 2005/1/16 投稿者: 酔狂煙幕團
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投稿日: 2000/11/22 投稿者: "new_no2"
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