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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
胸の奥がヒリヒリする 大人限定の小説,
By
レビュー対象商品: せちやん 星を聴く人 (講談社文庫) (文庫)
胸の奥がヒリヒリする。子供時代、無限の可能性を信じていた。少しずつ大人になり 現実を知ることで、その可能性をひとつずつ塗りつぶしていった。 世界が拡がるにつれ 身に沁みて感じるのは、いかに人間が小さく孤独であるか ということ。 それゆえに求め合い、役割を演じようとすること。 込み上げるやるせなさと 切なさが 痛い。 その中に ほんの少し懐かしさが混じるのは、大人になったから?! 川端氏のファンには ”リスクテイカー”や”The S.O.U.P.”が隠し味として少々。 お子様お断り!! 大人のための小説です。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
余りに哀しい,
By sw - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: せちやん―星を聴く人 (単行本)
「夏のロケット」を期待してはいけません。むしろ、全く正反対の話です。人が宇宙に憧れるとはどう言う事なのか?人と人との繋がりとは?そんなテーマが、救いもカタルシスもない、苦しく悲しい物語によって語られていきます。SETIに興味を持った事のある人であれば、ハッとする様な心の闇をほのめかされて、たじろぐかも知れません。主人公やその友人達の挫折の姿に、かつての自分やそうであったかも知れない自分を見て暗くなることもあるでしょう。「夏のロケット」や「リスクテイカー」の様な痛快な展開を期待して買うと、絶望する事になると思います。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
SF小説かと思って買ったら、純文学系の人間小説だった,
By 桑の実からできた泡 (東京都日野市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: せちやん 星を聴く人 (講談社文庫) (文庫)
中学1年の「ぼく」は友人のクボキ、やっちゃんとともに学校の裏山でパラボラアンテナを備えた奇妙なあばら屋を発見する。そこに住む世捨て人の中年男「せちやん」と仲良くなった3人は、天文、宇宙の音楽、文学についてはからずもせちやんから学んでいく。 裏表紙の短いあらすじを読んだときは、天文にかこつけたファンタジー小説かと思いました。不思議な男の指導で少年たちが宇宙を覗いているうちに、 本当に宇宙人に出会うという…。ところが、蓋を開けてみると、これは紛れもない人間小説。少年の頃の夢や思い出を引きずりながら、 時代の波にのまれ吐き出されていった「ぼく」の物語でした。 宇宙からのメッセージと、それを馬鹿みたいに探し続ける人の哀切を描いた小説です。人の深さや儚さを叩きつけられます。 また、観測についてかなり専門的な内容にも触れてあり、著者の取材力の高さを思わせました。
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