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兵隊にいった兄の代わりに少年が、市場へ農作物を売りに行く父親の手伝いをする話です。随所に、しのびよる戦禍の影が見え隠れする中、村中が花と緑で『世界一』美しくなる様子が描かれています。その村が、どうなったか。今、映像で見る土ぼこりで赤茶けた不毛のアフガンの様子からは想像もつかない、実り多く民族色豊かな村の風景をみていると、大人の目には、痛々しいくらいです。
テレビの中でだけ、漠然と戦争の様子をみつつ、テレビゲームで戦争・バトルゴッコを『楽しむ』今の子供達に、そして、大人にも是非読んでほしい一冊です。
ドキュメンタリー映像や写真とは、全く違った味わいがあります。
作者が、かの地に住む人々に寄せる思いの深さからでしょうか。
なにげない日々を描きながら、読み終わると、ずしんと重いものをわたされた感じがします。
また、この本が、爆撃前、95年の時点で出版されていたことを思うと、なんともやりきれなかったです。
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