純粋な新作としては14年ぶりとなる「ずーーっと、夏。」内容はメロディーも歌声もサウンドも歌詞の世界観も夏の村田全開!といった感じで、90年代ビクター時代の3作品の延長上にありつつも、新しいものに媚びてるということではなく、良い意味で今の時代にフィットした作風になっています。
特筆すべきは彼自身、古い付き合いになる安藤芳彦、田口俊両氏を迎えた詞の世界観の素晴らしさで、特に#2、#3には完全にヤラレてしまいました。
#2の「ビートルズを聴いてはいけません」なる、変わったタイトルのこの曲。どういう意味だろう?などと考えず、できれば歌詞カードも確認せずに、とりあえず聴いて頂きたい!この不思議なタイトルの曲に涙が止まらないはずです。そして聴き終えた時、少年の頃に抱いていた「夢は絶対に叶う」という純粋な想いが甦ってきて、少しだけ日常を見つめる視線も違うものになっていることでしょう。
この曲は、人生のテーマソングになること間違いなし。私自身、一生付き合っていける素敵な曲に出会えたと、嬉しい気持ちでいっぱいです。
続く#4「二人乗り」も胸が締めつけられる名曲で、アルバム前半から「完全に泣かせにかかってるな」と感じられる1曲です。最初タイトルを見た時、二人乗りというのはボートかヨットか船のことかと思っていましたが、「そっちの二人乗りだったのか!」と唸らされるのと同時に、たまらないほど切なくなってしまい、本作、二度目の涙でした。
他にもベストサウンドの課題曲だった「TOGETHER」が「TOGETHER'09」として二十数年の時を経てやっと収録されたりと、聴きどころ満載の充実した作品になっています。