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ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)
 
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ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) [文庫]

シャーリィ ジャクスン , Shirley Jackson , 市田 泉
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている…。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。

内容(「MARC」データベースより)

お茶でもいかがとコニーの誘い、毒入りなのねとメリキャット…。不気味な唄声が暗示する惨事の影。閉ざされた館に高まりゆく愛と死と狂気。モダン・ゴシックの女王の最高傑作、本邦初邦訳。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2007/08)
  • ISBN-10: 4488583024
  • ISBN-13: 978-4488583026
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 壮絶な負の感情がぶつかり合う小説です。長編と言うにはページ数も少なく、2日程度で読みきってしまいましたが(時間がある方なら一日で充分でしょう)、読後感のもやもやはずいぶんながいことつづいています。 
 冒頭、語り手の少女メリキャットが村人から蔑まれながら、家(お城)に帰り着くシーンから始まりますが、ここからは村人の集団の悪意がひしひし伝わってきます。集団対個人。ここで感じる恐怖はいじめを見るときの嫌悪感にちかいです。一人の少女が大人にも子供にもよってたかってからかわれるのを見ていると、メリキャットがなんどもつぶやく「みんな死んじゃえばいいのに」のせりふも当たり前に思えてきます。城に閉じこもって外を怖がる姉と、体の不自由な伯父を、無邪気な妄想の魔法で守ろうとする少女。メリキャットの印象は初めそんな感じでした。 しかし読み進んでいくうち、メリキャットの中の敵意が底知れないものだということに気がつきました。この敵意は無垢で無自覚でした。村人達のブラックウッド家に対する悪意は自覚的でしかも彼らはたった一人でブラックウッドと対峙することはできません。いつも徒党を組まないといけない。しかしメリキャットはいつもたっと一人で敵意をむき出しにしています。メリキャットに感じる恐怖は怪物を見る感覚に近い。
 つまり「ずっとお城で暮らしてる」をよむホラー好きの皆さんは二種類の恐怖の相克を楽しめるわけです。
 村人の燃え上がるような悪意とメリキャットの冷たくてゆるぎない敵意の対決。最後はどちらが残るのでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
村の中でも旧家のブラックウッド家、ワケあって村中の人から忌み嫌われていて、姉妹と彼女らの伯父の三人で、ほとんど屋敷から出ずに暮らしている。訪問客もほとんどなかったが、それなりに楽しく毎日を送っていたところに、いとこだという若い男が現れたことで、平穏な日々が壊れ出していく・・・。

シャーリイ・ジャクスンは幽霊屋敷ものの傑作として名高い「山荘綺談」(「たたり」より「山荘綺談」のほうがピッタリ)や短編「くじ」の作者として著名ですが、本作もなかなかのもの。「山荘綺談」では超自然的なものを扱っていたのですが、ここではそういったものは一切出てきません。それでも怖い。とても怖い。はじめは村の人々に邪険にされる姉妹に同情するのですが、読み進めていくうちに、無邪気さの中にある狂気、残酷さに背筋がヒヤリとしてきます。幽霊など出てこない分だけ余計に怖い。

怖い小説は好きだけど、最近あふれ返っている「ジャパニーズ・ホラー」とやらに食傷気味の方もいるでしょう。そんな方は、一昔前の作品に目を向けてみては。中でもシャーリイ・ジャクスンの諸作はおすすめ。十分な怖さと満足感が味わえること、請け合いです。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、病める女性の内なる狂気と錯乱、これに尽きます。

「あれ、自分はひょっとすると周りと少しずれた時空に属しているかもしれない」という感じは、誰しも一度は抱いたことがあると思います。本書はその雰囲気を極限まで推し進めたらというジャクスンの思考実験であるとも読むことができて、そういう意味では『くじ』と並ぶジャクスンの代表作です。

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投稿日: 3か月前 投稿者: 一意見として見て下さい
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恐怖の度合いは「たたり」よりも上です。
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投稿日: 9か月前 投稿者: miyan☆ミ
メリキャットは、可愛い。
怖い怖いといわれている主人公のメリキャットですが、とってもスナオな可愛い子です。自分たちの平穏を壊そうとする無理解な(ごく一般的な)ひとたちに対する敵意は烈しく、... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 月
決定的に「何か」が狂っている傑作
普段海外ミステリーや怪奇小説、日本の推理小説を好んで読んでいます。
26歳女です。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/29 投稿者: パラノイド暴君
生活したいだけなんです。
感想:
恐怖とは「生活を成立させている現実への認識を脅かすもの」と捉えると、事理は明確になるような気がします。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/16 投稿者: morgen
直接的な恐怖はないが・・・
... 続きを読む
投稿日: 2007/9/14 投稿者: ちぇん
こわすぎる
 Shirley Jacksonの『We Have Always Lived in the Castle』(1962年)の翻訳。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/31 投稿者: 志村真幸
裏読み
うまい作家だなあと思う。小さなエピソードを重ねて、人の仮面の裏側を暴いてていく。幽霊も怪物も出てこない。出てくるのは人間だけ。そこが、こわい。... 続きを読む
投稿日: 2004/11/1 投稿者: saba8
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