これは予想以上に面白いです。
至って普通(?)のラブ&コメディーなんですが、馬鹿馬鹿しさが普通じゃありません。一番笑ったのは3話目の逆転劇のシーンです。本当に、あまりの馬鹿馬鹿しさに爆笑してしまいました。
なぜこれほど面白いのか、各話ごとにラブコメ独特の起承転結がしっかりしているからだと思います。起のインパクトで馬鹿馬鹿しさをアピールし、この作品の(コメディとしての)読み方を提示します。承ではちょっとおかしなギャグをはさみ、承から転にかけてはシリアスにする。そして一番の見せ場の転を思いっきり馬鹿馬鹿しくして笑いを誘い、結でなんとなく気持ちよく落とす。それがとてもうまいんですよね。特に3話。ちょっとした伏線の使い方もなかなかのものです。
しかしそれだけでは単調になってしまうので、例えば5話のようなちょっとした主人公の成長を見せる話を入れたりと、きっちり計算しているように思います。実はこの主人公、最初のころもも子の前と他での落差のせいか、あまり好きではありませんでした。それがこの話で高感度UP。すごくいいです。
近年勢い任せでマンネリ化が酷くなる一方のコメディ漫画が多い中、このような作品は貴重だと思いました。
続巻も気になるところです。話が単調になりすぎず、馬鹿馬鹿しさを維持でき、さらにそこに主人公たちのちょっとした成長も描けるのならば、この作品は漫画界有数の傑作になるかもしれません。
素直に笑うべし。良作でした。