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すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ)
 
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すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ) [単行本]

岩城範枝 , 松村公嗣
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

唐招提寺の金堂の軒下の四隅に、小さな「すみ鬼」が屋根を支えているのをご存知ですか? 高さ30センチほどなので、なかなか下から見つけるのは難しく、ほとんど知られていないようです。2000年から始まった大修理により地上に降ろされ、「唐招提寺展」で初めて間近で見られることとなりました。四体並んだ「隅鬼」を見た作家の岩城範枝さんは、いたくその姿に心を動かされ、中でも一体だけ他と違う顔の「隅鬼」に強く心惹かれ、そこから物語た生まれてきたのです。
今から300年前、時は元禄時代、大工見習いの少年ヤスが、その「すみ鬼」と出会うことから物語が動きだします。この寺を建てた高僧、鑑真が中国から渡って来た船に乗り込んだ鬼たちは、僧たちに見つかり、寺を守る「すみ鬼」されてしまったのでした。ヤスに会ったすみ鬼の一人は、日本の鬼と勝負をしたいという願いを叶えたいと懇願します。さて少年ヤスはどうするのか? 奈良から吉野の山奥へと、夜道をひた走る鬼と少年の道行きは、思わぬ展開をしてゆきます。
日本画家、松村公嗣氏による大胆かつ繊細な絵が、時代と場所の香りを伝え、物語に力を与えてくれています。

内容(「BOOK」データベースより)

唐招提寺の金堂を守る4人の“すみ鬼”のうち、一人の顔だけが違っているのはなぜ?今から300年前の元禄時代、大工見習いの少年が“すみ鬼”と出会ったことからはじまる物語。

登録情報

  • 単行本: 80ページ
  • 出版社: 福音館書店; B5変型版 (2009/11/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4834024717
  • ISBN-13: 978-4834024715
  • 発売日: 2009/11/10
  • 商品の寸法: 24 x 19.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 85,677位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 炭鬼かと思いました。, 2010/6/29
By 
kaizen (愛知県) - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)   
レビュー対象商品: すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ) (単行本)
表紙を見たときには,炭鬼かと思いました。
灰色を基調とした鬼だったので。

よく読んでみると,角鬼だったのですね。
四隅という意味からすれば,隅鬼の方が正しいのでしょう。

建物を見て、それが作られたことを物語にしていくなんて,
とても素敵な話です。

実際に、建物を見に行きたくなりました。
自分でも、素敵な建物の物語が書きたくなりました。

下手な読書感想文でごめんなさい。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本の鬼と力くらべをするために、中国からやってきた。, 2010/6/1
レビュー対象商品: すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ) (単行本)
 表紙を見て「マジメそうな本だ」そう思いました。
けれど、読み進むうちに昔話テイストでとても先が気になる展開になり引き込まれます。

 お寺の大修繕に見習いで入る男の子、彼はある日泣き声を聞きます。それは「すみ鬼」といって屋根の四方に魔よけに飾られる鬼の彫刻でした。
 泣いている鬼に話を聞くと、なんと日本の鬼と勝負がしたくて中国から渡ってきたのに、お坊さんに見つかり封じ込められてしまったという。

 可愛そうに思い、屋根から鬼をはずしてやると鬼は男の子を連れ、鬼が集まるといわれる大木のある山へ飛んでいきます。

 思わずこのお寺へ足を運びたくなる。そんなワクワクするようなお話でした。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 願いを叶えることは, 2010/10/28
By 
レビュー対象商品: すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ) (単行本)
ずっと読みたいと思っていた本。やっと読めました。

2000年の「平成の大修理」で、奈良の唐招提寺のすみ鬼が外され展示された機会に、作者がこのすみ鬼を見て、このお話が生まれました。

時代は前回の大修理、300年前。こんな風に何度も大修理を施されて今も私達の前にあるのですね。冒頭4分の1くらいは、このお寺や木造建築のお話のように感じましたが、ヒノキの匂いや温もりが多くの人に感じてもらえたら嬉しいな、と木材関係者としては思いました。

実際、このような「すみ鬼」が4つ、屋根を支えるように正座してはめ込まれているなんて、どういう事情なんだろう、と不思議に思いますよね。

4つのうち、ひとつだけ素材も表情も違うなんて、やっぱり不思議です。

表情が違うことには、このお話のようなドラマがあったのかもしれません。きっと本当にそうだったのだろうと思わせられる何かを感じます。この挿絵の迫力がその一助となっていることも、間違いないことでしょう。

日本の鬼と勝負したかった鬼は、日本に向かう船の中でえらいお坊様につかまってその夢が叶わず、900年もの間じっと正座してお寺を守って来ました。それが少年「ヤス」のおかげでお寺を逃げ出すことに成功したのです。

鬼は、日本の鬼や妖怪たちと勝負することが出来ました。ヤスも見つかって食べられそうになりましたが、鬼の連れだとわかると食べられたりもせず、父の形見の駒をまわして、鬼や妖怪たちに喜ばれます。

夜明け前、鬼はヤスを連れてお寺に帰ります。つかまることもわかっていただろうのに、ヤスが親方に叱られないよう急いで帰ります。

案の定、増長天や兵士たちにつかまり、またすみ鬼にもどされたのですが、鬼の顔はすっかり変わって見えた、ということです。

私に今、これほどの願いってあったかなあ…。何かを強く願うってどんなことだったかなあ…。これをやり遂げたら死んでも良い、そう思えるほどの願い。なんだかそんなことを考えさせられました。

そして、もちろん私も、唐招提寺のすみ鬼に、きっといつか会いに行きたいと思いました。
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