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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
誰が読むべきかが未だはっきりしないが、大事な本であることは事実だ,
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レビュー対象商品: すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇 (単行本)
たまたま東工大という大学の組織像に興味があったので、手に取り、あっという間に読んでしまった。ただ私は途中まで、てっきり「モーレツ天才助教授」は、著者自身の若かりし頃の話なのかと思ってしまっていた。 著者のもとに現れる、奇才、若き研究者の白川氏が当の主人公であることがわかってきて、副題の「悲劇」が予想されるところが残念だった。この副題(更に帯も)は余計だった。 同じ大学人として本書を読むと、そうだよなぁ、と言う大学共通の部分と、東工大、あるいは特定の学部・専門、特有のものとして「ええっ?!」と驚く部分とがあった。 ま、しかし、さすがに東工大。東大ほどとは記載されながらも、普通から見ると随分恵まれてるし、著者も含め登場する大学人の言動には、一般的な人物像としてはかなり鼻持ちならない印象もなくはない。 才能に恵まれた若き研究者と、精魂込めて立ち上げた組織を失ったことへの鎮魂歌の部分が多くなった後半は、ちょっとしんどい。 一方、前半部分の(著者自身も含め)みな、まだ若い頃の動きは活気があって、とても面白い。研究者でない人たちに、全うで熱心な大学研究者がどれほどに、自分の人生を「研究」に捧げているかがわかって頂けるだろう。その姿は、ほとんど狂気に近いが、一方で、だからこそ「先生」であり、だからこそ世界に悟し、だからこそ未知なるものを解明し、創造してくれるのか、と感動をおぼえる。 ただ、この本は、とどのつまり誰が読むことを想定された本なんだろうか。 故白川氏を偲ぶ人向け。彼と著者らが先端を切ってきた金融工学に興味を持つ人たち向けなのか。 私としては、大学と言うところとそこに住まう大学人の「日常」を、多くの一般の皆さんに知って頂きたい。 良いところも、悪い(あるいは思いっきり俗的な)ところも、この本からは知ることができるのではないかと思う(あくまで、東工大というかなり恵まれた、都会の大学、と言う限界はあるけれど)。
24 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
意図がわからない,
By smonden (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇 (単行本)
内容自体は「金融工学20年」と重複する部分が多い。白川先生に対する思い出を綴っただけのものではなく、本を残していないということを批判めかしていたり、東京工業大学で白川先生を冷遇した方々を名指ししたりと素直に楽しめない部分も少なからずといった感じである。 どのような意図で本書を書かれたのかが、正直なところ全く理解できなかった。 「どんなに優秀でも成果を残さないといかん」といいたいのか、「大人度を高めることも大切だ」といいたいのか、それとも主張は特になく、リーマン・ショック後で金融工学に否定的な目が向けられる中で「金融工学20年」の看板をかけなおしたのか… さて、どうだったのだろう。
24 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
天才を活かせない日本の大学と、天才の末路,
レビュー対象商品: すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇 (単行本)
有名大学と呼ばれる多くの大学の内情が詳しく書かれている。一般の方々がTVや新聞で知る理系研究者の姿はここにはない。描かれているのはいささか「白い巨塔」を彷彿とさせる研究者の血なまぐさい抗争であり、そこの身を置いてしまった若い天才の末路である。 「権威がある有名大学の教授の下で学べば就職には困らない」とはよくいわれるが、果たして現代に生きる何人の学生がこのような一流研究者の下で研究したいと思うだろうか。この本は、大学の実態を入学前から周知させるには十分すぎる内容である。特に理系大学院進学を考える人は読んで損はないと思う。 大学という組織、そのものを再定義する必要があると感じた書だった。
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