著者は、ドラッグストア・チェーン「デーエム」の成功した経営者であるという。
ベーシック・インカムという言葉が聴かれるようになった昨今、ネットなどで見つけるその内容は、なにかどこか現在にただ迎合的で、しかも至極消極的な賛成意見、または古い思考の反対意見という印象がする。
しかし、この著者の理念と認識の高さはすばらしい。有能な経営者としての経験と深い洞察などが古くさいものではない説得力を持つ。自社店舗で売り場に立つ人材への著者の眼差しによる長年の見識は、現在の経営者の人にも目から鱗の深いアドバイスにもなると思う。
著者がドイツ人で、自国の状況とを照らしての内容が主体なので、情報に乏しい日本人のぼくには掴みきれないものがあるが、ベーシック・インカムというプランがシンプルで現実にも即し、冷静で高い理念であることが伝わる。
著者がシュタイナーから影響を受けた新鮮な思考,意識を持って生きてきたということも感じられます。
こういう理念が実現されるという時の人類は、新たな次元に入っていくことだろう。
ベーシック・インカムがまずドイツで実現して欲しいが、日本でも話題が増えるにつけ、ぼくらの世界の希望になる日が待たれる。