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すべての人にベーシック・インカムを―基本的人権としての所得保障について
 
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すべての人にベーシック・インカムを―基本的人権としての所得保障について [単行本]

ゲッツ・W. ヴェルナー , G¨otz W. Werner , 渡辺 一男
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人権を守るための所得保障を!無条件ですべての人に所得を保障するベーシック・インカムの役割を詳解。話題の書『ベーシック・インカム』に続く第2弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ヴェルナー,ゲッツ・W.
1944年、ハイデルベルク生まれ。1973年ドラッグストア・チェーン「デーエム」を創業。2008年現在、「デーエム」はヨーロッパ9カ国で2千余の店舗と3万人の従業員を擁し、年間売り上げは47億ユーロに上る。2003年以降カールスルーエ工科大学の「起業家精神養成のための学部横断研究所」の教授職に就いている。2008年夏には経営トップの座を後進に譲り、ベーシック・インカム実現を目指す運動のほかに、社会・文化的なプロジェクトを推進

渡辺 一男
1946年、神奈川県小田原市生まれ。東京都立大学大学院博士課程中退(ドイツ文学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 現代書館 (2009/04)
  • ISBN-10: 4768469973
  • ISBN-13: 978-4768469972
  • 発売日: 2009/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By sow-seed VINE™ メンバー
形式:単行本
著者は、ドラッグストア・チェーン「デーエム」の成功した経営者であるという。
ベーシック・インカムという言葉が聴かれるようになった昨今、ネットなどで見つけるその内容は、なにかどこか現在にただ迎合的で、しかも至極消極的な賛成意見、または古い思考の反対意見という印象がする。
しかし、この著者の理念と認識の高さはすばらしい。有能な経営者としての経験と深い洞察などが古くさいものではない説得力を持つ。自社店舗で売り場に立つ人材への著者の眼差しによる長年の見識は、現在の経営者の人にも目から鱗の深いアドバイスにもなると思う。

著者がドイツ人で、自国の状況とを照らしての内容が主体なので、情報に乏しい日本人のぼくには掴みきれないものがあるが、ベーシック・インカムというプランがシンプルで現実にも即し、冷静で高い理念であることが伝わる。
著者がシュタイナーから影響を受けた新鮮な思考,意識を持って生きてきたということも感じられます。
こういう理念が実現されるという時の人類は、新たな次元に入っていくことだろう。

ベーシック・インカムがまずドイツで実現して欲しいが、日本でも話題が増えるにつけ、ぼくらの世界の希望になる日が待たれる。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
無条件に全国民に一定の最低限所得を保障し分配するベーシック・インカム(以下B.I)についての現在第一人者とも言えるゲッツ・W. ヴェルナーによる待望の単独著作です。
著者ヴェルナーの語るB.I論は明快にして骨太で、労働はますます機械化が進んで人間不要となり、もはや十分な職場を確保する事は不可能である一方、人間が必要とされる仕事―例えば介護―は主に経済的な理由から甚だしい人手不足とならざるを得ない現状を打開する方策としても有望なB.Iを実現し、推進しようというものです。

今作では一見本題から逸れたようにも思える、著者自身の企業運営について丸一章を割いていますが、著者をしてB.Iの熱心な支持者たらしめている精神的骨格が非常によく表れており感銘を受けます。脱線のように見えて実はこの章が最も重要かもしれません。

現在の所得課税は機能不全であり消費税以外の税を廃止すべきという論にもかなりの紙数が割かれています。
前作でも述べられたように企業は実質的に全く税を負担してはいない事や生産活動の段階でかけられる種々の税は生産を阻害する悪行であると力説されているのは著者自身の経験もあるのでしょう。

読む上での障害はやはり日本にはない「ハルツ4」のようなシステムについて述べられている部分ですが、日本でも多大な問題点が指摘されている「生活保護」があり、これを思い浮かべれば理解しやすいところです。

前作「ベーシック・インカム―基本所得のある社会へ」と比較すると、前作は複数著者という構成上、似たような話が幾度も繰り返されゼロからでもわかりやすい反面、掘り下げ不足感が強かったのですが、今作ではその主張をとことん知る事ができます。統一性も高くまとまっているので、前作を読んでいない方でも既になんらかのB.I関係著作に触れた事がある方なら今作をお求めになると良いように思います。

遠い将来、貨幣経済は廃れ、B.Iすらも不要になると思いますが、直ちにそうしようとすれば大混乱を招く暴挙となるでしょう。それを実現するには人間相互の信頼関係が今より遙かに広く深く醸成されねばなりません。そのためにもなる一歩としてB.I実現に取り組む意義は更に大きくなっていると感じます。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私は、山森亮著ベーシック・インカム入門 (光文社新書)を読んでから、現代におけるベーシック・インカムの代表的論客であるヴェルナーの本書を読んでみた。著者の論点は明快で、人間労働がますます機械労働にとってかわられる現代において完全雇用は不可能であり、一方それは、少ない(人間)労働で物質的豊かさが増大して、「欠乏とは無縁の経済・社会秩序が可能」になったため、文化的な最低生活条件を保障するベーシック・インカムの現実性が生じるとする。と同時に、著者独自の論として、その財源として付加価値税(消費税)を充て、他のすべての税金の廃止を主張する。消費税というと一般的に「逆進性」がいわれるが、著者によると、商品により異なる税率を適用することによって、消費税こそ最も完全な累進税でありうることになる。
本書は主に、ドイツでベーシック・インカムを実現することを主眼に書かれていることもあり、グローバリゼーションとベーシック・インカムとの関係の核心が言及されていない点や、著者が創業したドラッグストアチェーンの経営に関して1章が割かれている点など、全体のバランスに問題がある気がした。
また、私の興味は、ベーシック・インカムはポスト資本主義への過渡期のシステムとして極めて合理的で、ポスト資本主義社会では貨幣経済が終焉し、人々は必要に応じて機械が生産するモノを消費し、人間自身は主に経済的生産とは直接関係のない社会的に有意義な創造的活動を行うようになると予測するのだが、そうした未来社会を展望していない著者の言葉の端々に、私の思いと共鳴し合う論考がうかがえることに興味を覚えた。
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