1970-80年頃に筆者が、メキシコのユカタン半島にあるキンタナ・ロー
州での体験をつづったエッセイです。
筆者が現地で聞いた、夢なのか現実なのか定かでない都市伝説のようの
ような幻想的な話を、自分自身を語り部としてつづっています。
海にまつわる不思議体験に満ちた本ですが、SFやFT的な要素はほとんど
ありません。面白い本ではあります。
この本の筆者は、海(自然)とマヤ文明をこよなく愛しています。開発
に伴い、海(自然)もマヤ文明も失われていくことに対しての悲しみとあ
きらめがない交ぜになった挽歌のようなこの本です。
ユカタン半島の原風景と、マヤ文化をかいま見ることもできます。
「キンタナ・ロー州民話(現代版)」といった趣もある内容です。